長野養護学校〜4月からすざか分教室開設

2016-03-12 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 県教育委員会は4月から、須坂商業高校・須坂創成高校須商キャンパスに、長野養護学校高等部「すざか分教室」を設置する。須坂市内には平成23年度に市立須坂支援学校小学部、25年度に同校中学部が開設されており、すざか分教室の設置により、須高地区での知的障がいのある児童・生徒のための、高等部までの教育体制が整う。4月8日に開室式と入学式を行う。28年度は須坂支援学校卒業生の1年生3人と2年生2人が学ぶ予定。
 すざか分教室の設置は県教委の「長野地区特別支援学校再編整備計画」に基づくもの。これまで旧第2通学区(須坂市、中野市、小布施町、山ノ内町、高山村など)には特別支援学校の高等部がなかった。加えて、懸案となっている長野養護学校(長野市)の児童・生徒の過密化解消にもつなげたい考え。
 生徒は主に旧第2通学区から受け入れる。各学年、単一障がい1クラス(定員8人)、重複障がい1クラス(同3人)を設ける。
 施設は須商キャンパス商業科棟(北校舎)1階部分を活用、改修して教室や職員室などを設ける。体育館やグラウンドなどは須商、創成高と共用する。更級農業高や南安曇農業高などにも、養護学校高等部の分教室が置かれている。
 教育課程は「地域生活コース」と「地域文化コース」のコース制を導入し、自立と社会参加を目指す生徒一人ひとりのニーズに対応する。野菜や花づくりなどの農耕園芸、施設清掃といった作業学習をメーンに実施する。「ぷれジョブ」の活用や地域へ出向いての実習、販売なども行う。卒業後の地域生活を見据え、地元との関わりを重視して取り組む。
 須商や創成高が実施するマーケットや文化祭などの学校行事への参加、長野養護学校本校との交流も行う。
 県教委特別支援教育課では「地域に根差した分教室にしていきたい。今後は中学校の特別支援学級の卒業生も受け入れたい」としている。
 市内への高等部設置に向けては、須坂支援学校中学部卒業生などの受け皿として、関係団体などが県教委に要望してきた。

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