2016-01-30 07:00 am by 須坂新聞
須坂市相之島町の常陸山源信寺は、戦国武将の真田家の菩提寺の長国寺(長野市松代町)の末寺に当たる。
長国寺の前身・真田山長谷寺は江戸時代天文16(1547)年、真田幸隆が伝為晃運禅師を開山第一世に招き、上田に一族の菩提寺として建立した。江戸幕府が開かれ、幸隆の孫信之が上田藩主となる。元和8(1622)年、上田から松代に移封に伴い、同寺も現在地に移し、長国寺と改めた。同寺は幕府宗教行政の一翼を担う官職を任され、江戸時代を通して信州一国の曹洞宗寺院を管理統括、真田一族ゆかりの寺宝が数多く残っているという。
源信寺は長国寺の第6世・稟室大承大和尚が江戸時代初期の寛永元(1624)年に創建した。源信寺の本堂には大承大和尚の尊像と位牌が安置されている。寺紋の六文銭は本堂の屋根中央に設置されているほか、香炉、湯茶器などに使われている。長国寺が毎年3月に開く開山忌に招かれるなど、両寺の交流は長く続いている。
源信寺の應永興宣(おうえいこうせん)住職(51)は「激動の時代を知恵と武勇で巧みに生き抜いた真田氏ゆかりの寺であることに誇りを感じる。その伝統がより輝くように、今後も地域の皆さまに親しまれる寺院の充実に励んでいきたい」と話す。
妻の史佳さんの実家の旅館叶家(大町市)では、真田ブームに併せて六文銭メニューを考案中だという。
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