「ヘルプカード」って?〜日滝小で啓発活動

2016-01-30 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 障がいのある人が周囲の手助けを求める際に役立つ「ヘルプカード」について知ってもらおうと、須高地域自立支援協議会は26日、日滝小学校の5、6年生(97人)を対象に、寸劇などでヘルプカードの役割や障がいに対する理解を啓発した。
 同協議会は須高3市町村の障害者福祉事業所や教育委員会、ハローワーク、障がい当事者や家族の団体、福祉担当課などで構成。この日は、樋熊真智子さん(須坂悠生寮相談支援専門員)、宮沢房江さん(高次脳機能障害をじっくり話す会代表)、徳武洋子さん(ワークハウス太陽だいち施設長)、若槻千穂さん(ピアハウス相談支援専門員)が同校を訪問した。
 寸劇は、事故のため電車が遅れて復旧のめどが立たない―との放送が流れる駅のホームでの一コマ。耳が不自由な女性が混乱の内容を理解することができず、周囲の人にヘルプカードを提示して筆談するという場面を演じた。
 樋熊さんらは「見た目では分からない障がいもある。障がいのある人が、カードにあらかじめ助けてほしい内容を書いていつも持っていることで、周囲が手助けしやすいだけでなく、“助けて”と言いやすくなる」と、ヘルプカードの重要性を示した。
 ヘルプカードの活用は全国的に広まりつつある。本年度、同協議会は長野県の地域発元気づくり支援金を活用し、作成に取り組んできた。カードは名刺サイズで氏名や連絡先、配慮してほしい事、手助けしてほしいことなどを記入するようになっている。3,000枚を印刷し、3月から各市町村の福祉窓口で配布する。
 啓発活動は今回を皮切りに、すべての小中学校で行う予定。問い合わせは事務局の須高地域総合支援センター☎026-248-3750。

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