地場産の献立で優良賞〜須坂市学校給食センター

2016-01-16 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市学校給食センターは、先ごろ松本市内で開かれた平成27年度「学校給食に地場産物を活用した献立コンクール」(公益財団法人長野県学校給食会主催)の課題献立部門に初出場し、優良賞に選ばれた。
 大規模な調理施設は、手間をかけた献立を提供することが比較的困難という理由から、コンクールへの参加、入賞は難しいとされていたが、4,700食を調理し県内8番目に大きな同センターは今回の受賞に「調理を委託している民間業者と行政との思いがひとつになれたからこその結果。給食を作る人、食材を生産する人など、地域全体のモチベーションアップにつながっていけばうれしい」と話している。
 同コンクールは、学校給食への地場産物普及や郷土食への理解、食育推進などにつなげる目的で実施。県内にある共同調理場77施設、単独校調理場193施設(平成26年5月1日現在)のうち、115施設が課題、自由部門に参加し、厳正な第一次審査を通過した10施設(課題部門4、自由部門6)が最終審査に進んだ。
 課題部門は、県学校保健会栄養教諭・学校栄養職員部会と県学校給食会が共同で開発した加工食品の1品以上を使う規定がある。同センターは「発芽玄米ごはん」「ひじきの卵焼きトマトあん」「切り干し大根のかみかみあえ」「村山早生ごぼうのだんご汁」などの献立で応募。食材は村山早生ごぼう、米、玉ねぎ、大根、白菜、甘シャキえのきを須坂産でそろえ、それ以外の食品のほとんども県内産を使った。
 当日は栄養教諭の高橋和子さんと調理員の石坂洋一さん(東洋食品店長)が制限時間1時間で6食分を調理。審査は地場産食材の活用、調理方法、食べやすさ、調理した献立が教材となり得るか―などの観点で行われた。
 アピールタイムでは、信州の伝統野菜のうち給食に使用可能な八町きゅうりと村山早生ごぼうについて、JA須高と連携し献立に組み込んでいることや、八町きゅうりの栽培に取り組む高甫小学校との交流を通じて地域食材を教材化している点なども強調した。
 高橋さんは「給食の献立には“意味”があることを、栄養はもちろん地域との関わりを含めて、子どもたちに伝えていきたい」と話している。

2016-01-16 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。