2016-01-09 07:00 am by 須坂新聞
県立須坂病院の寺田克(まさる)院長は4日の仕事始めの式で、「(28年度は)新たな一歩になり得る新棟の建築が始まるので力を合わせて盛り上げてほしい。須高地域の中核病院として安心して診てもらえる要望に応え、また、県立病院機構や公的医療機関としての政策的な医療を担い、県民に説明責任も求められる重要な使命を抱えている。それぞれの立場で役割をしっかり自覚し、誇りをもって病院運営に取り組んでほしい」と訓示した。
新棟は玄関前に3階建てを計画。1階は外来部門を充実させ、地域医療福祉連携室や外来化学療法室を設置。2階は内視鏡センターの拡充高度化を図る。3階は健康診断・人間ドックの充実を図る。平成29年度の開設を目指している。
また、先月28日の仕事納めの式では「27年度にかけて、地域包括ケア病棟(平成26年8月開設)の本格的運用と地域完結型歯科診療を目指す歯科口腔(こうくう)外科開設(26年10月)―の二大事業が挙げられる。周辺の医療機関や福祉施設と連携を密に院内各部署が協力して安定運用が続いている。歯科医師会とも連携を密に、感染症対策の専門病院としての診療を加味しながら活動を提供している」と説明した。
さらに「今後、当院の立ち位置をどうするか。医療費削減を目指す国の方向と整合性を図り、場合によっては踏み込んだ改革が必要になってくるのかと思っている」とした。
27年(1月〜12月)の統計では、出生数206人、外来患者数延べ12万4,521人、入院患者数延べ9万1,609人(速報値)。
出生数は医師数減に伴い、昨年4月から9月末まで診療制限(分娩制限など)を行った影響が出ているものとみられる。10月からは産婦人科医師3人体制に。里帰り出産に対応し、婦人科の外来診療(初診・再診)も行っている。
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