「超低温の世界」に驚いたのは?

2015-07-04 09:39 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 小山小6年生はこのほど、信州大学教育学部の神原浩・准教授を講師に迎え、「超低温の世界」をテーマにした理科の特別授業を受けた。超低温で冷やすとものの性質がどう変化するのかを、さまざまなものを使って実験し、日常では見られない現象に触れた。
 寒剤にマイナス196度の液体窒素を使用。空気が入った風船を沈めて冷やすとしぼみ、窒素が液体に変わるのを見た児童たちは「わー、すごい!」。しかし、常温で復活していくのを見ながら、凍ったことで空気の体積が700分の1になったとの説明に納得していた。
 同様に酸素だけが入ったビニール袋の場合、水色の液体(液体酸素)になって、磁石につく性質に変化。続いて二酸化炭素を凍らせると固体になり、これがドライアイスだと知ると、「そうだったんだ」と児童の表情が和んだ。
 また、電磁石を超低温で冷やすと、磁石につく金属製クリップの数が通常より増え、検流計の数値が上がる現象を確認した。
 強力な磁石を線路状に敷き、その上に冷やした高温超伝導体の小箱を置いて宙に浮かせる実験では、「不思議」「UFOみたい」と興味津々。その物体を児童が指で押すと線路上を滑らかに走った。この応用がリニアモーターカーであることを聞き、「やっぱり!」と児童たちの関心は一弾と高まった。
 高校再編で総合技術高校の須坂創成高校が開校するにあたり、須坂市は理科好きな子どもを育成しようと、平成23年度、市内の全小学校6年を対象に「理科大好キッズ育成事業」をスタート。5年目の今年は信州大学の教授らを講師に招き、「超低温の世界」の他「空気の力」「光はおもしろい」「人体の仕組み」のテーマで各校を巡回している。

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