2015-06-20 07:00 am by 須坂新聞
豊洲小学校(児童数175人)で15日、世界を舞台に活躍するピアニスト、マチコ・コビアルカさん(アメリカ在住)のコンサートがあった。児童たちは演奏するマチコさんの手元が見えるよう、ピアノを囲むようにして腰を下ろし、繊細さと躍動感に満ちた生の演奏を楽しんだ。
グラミー賞にノミネートされるなど国際的に高い評価を得ている名ピアニストと紹介されたマチコさんを前に、児童たちは少々緊張気味。しかし「気楽な格好で聞いて」というメッセージに続き、ショパンの『幻想即興曲』が優雅に奏でられると、会場は一気に和んだ。
また、マチコさんは『ラプソディー イン ブルー』(ガーシュイン)の演奏前に、「曲の中に汽車がガタンゴトンと鉄橋を渡る音や、汽笛、口笛などのように聞こえる場面があると思う。風景を想像して聞いてみて」と解説。児童たちはピアノの音色に耳を傾け、心なしか体を弾ませながら曲の世界に浸っていた。
この日は、恩師の別宮貞雄さんがマチコさんのために作曲したというエピソードと共に『お江戸日本橋 真知子コビアルカさんのための』や『子犬のマーチ』も演奏した。
コンサート終了後、児童代表の伝田雪華さん(6年)は「演奏を聴いて優しい気持ちになったり、元気になったりした。心がワクワクしてとても楽しかった」とお礼のあいさつをした。
マチコさんは桐朋学園卒業後に渡米。現在はサンフランシスコ音楽院で後進の指導をする傍ら、世界各地で演奏活動を行う。今回はコンサートのため来日。知人がいる長野市若穂に数日間滞在し、14日から17日にかけて、おぶせミュージアム、小布施中、豊洲小、森上小、常盤中、旭ケ丘小、長野市綿内小で演奏した。
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