教育旅行でアジアの学生誘致へ〜須高でも学生交流進む

2015-05-30 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 須坂東高に27日、台湾の高校生が教育旅行で訪れ、授業見学や日本の文化体験などを通じて東高の生徒と交流した。
 台湾彰化県にある国立和美実験学校と、県立和美高級中学の40人(生徒36人、教職員4人)が訪れた。生徒たちは3班に分かれて音楽、英語、美術の授業を見学したり、茶道、書道、華道、折り紙を体験した。
 このうち華道は、同校同窓会副会長の高橋美恵子さん(68、須坂市太子町)らが、主枝にニューサイラン、副枝にバラを使った基本的な生け方を教えた。
 生徒たちは手ほどきを受けながら、真剣な表情で生け花に挑戦。一人一人作品を完成させ、記念撮影を楽しんだ。茶道では茶道部がお点前を披露。たてた茶を振る舞い、実際に台湾の生徒も作法を体験した。
 和美高級中学2年の黄靖恵さん(17)は「初めて日本に来ることができてうれしい。授業の雰囲気は台湾とは少し違う。華道と茶道の体験はすごい勉強になった。茶道はとても繊細に感じた」と話していた。
 このほか東高の生徒との交流会もあり、同世代の学生が交流を深めた。茶道部長の3年庄司つぐみさん(17)は「台湾の高校生にはなかなか会えない。日本の文化を知ってもらう良い機会になった。楽しんでもらえて良かった」と話していた。
 一行は25日から6泊7日の日程で来日。この日は、須坂市と山ノ内町で民泊した。
 県観光部観光誘客課国際観光推進室によると、5月は台湾とインドネシアの5団体・約200人が教育旅行で県内の高校など各地を訪れた。
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 中国の小中学校長らが教育旅行現地視察の一環で21日、常盤中を訪れ、授業を見学したり、校長・教頭らと情報交換などをした。 訪れたのは、首都北京市をはじめ四川省、福建省、安徽省などにある小中学校の校長14人。信州・長野県観光協会によると、いずれの校長も日本を教育旅行先に考えているという。
 同校では校内を見学したり、授業を参観した。全校が参加して定期的に開いている音楽集会も見学し、生徒の合唱や校歌を聴いた。
 勝山幸則校長らとの情報交換も行い、勝山校長は学校の概要や目標、理念などを紹介し「学習を通して知識、体力、人間性を高める教育を進めている」と説明。また、市観光協会は「教育旅行の誘致に力を入れている。須坂には自然と歴史がたくさんある」と魅力をPRした。
 安徽省にある生徒数2,000人以上の公立中学校の郭艶華校長(45)は「学校の清潔感が抜群。生徒を尊重し細かいところまで考えていることに感動した。中国でもこういう理念を広げようと取り組んでいる最中」と話していた。
 一行は、中国で最多の教育旅行を取りまとめている機関の世紀明徳が窓口となり、20日から4泊5日の日程で県内各地を訪問。学校では諏訪中(諏訪市)も視察した。

2015-05-30 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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