稲荷岡一と12回目交流してる町は?

2015-05-30 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市北旭ケ丘町自治会(約530世帯)は、平成6年から姉妹都市、新潟県新発田市(旧紫雲寺町)の稲荷岡一自治会(約80世帯)と交流を続けているが、23、24日、稲荷岡一の一行21人が須坂市を訪問。北旭ケ丘町の34人と親睦を深めた。12回目の交流。23日は須坂アートパークで五月人形十五段武者飾りや版画、須坂クラシック美術館でお上人さまが愛した品々展を見学。24日は善光寺御開帳を楽しんだ。
 23日の歓迎セレモニー(公会堂)では、花岡君江さん(北旭ケ丘町)が江戸時代に紫雲寺潟を干拓した竹前権兵衛・小八郎兄弟(高井郡米子村出身)の水との闘いについて、ミニ講演を行った。
 権兵衛は「自分が難儀するのは仕方がないが、支援者の妻子までも路頭に迷わせることは心苦しい。人力の及ぶところではない」と瀬引きや川よけに霊験著しい戸隠大権現に窮状打開を懇願。力の及ぶ限り供物を整え、満願の日には風雨が特に激しく、権現が願いを聞き入れてくれたとの院主の言葉に押されて越後へ帰った。沼の水は大雨で海まで通じ、やがて引き、権兵衛は戸隠山に御礼の参詣をしたという。
 両自治会の交流は平成6年に北旭ケ丘が稲荷岡一を訪問。翌年、稲荷岡一の一行が北旭ケ丘を訪ねた。以来2年おきに訪問し、交流を続けている。
 北旭ケ丘の一行は9年、13年、17年、25年に越後の海で地引き網漁を体験。須坂ではそば打ち、松代焼体験などで歓迎した。
 今回は北旭ケ丘町自治会創立50周年の年の交流となり、善光寺御開帳に日程を合わせ、回向柱に触れ、内陣参拝、お戒壇巡りなどを体験した。
 24日の昼食会で稲荷岡一の江畑広一自治会長は「朝早く出掛けた善光寺は人が多かったが、ご案内を頂き、無事に御開帳を見学できた。大歓迎を受け大変喜んでいる。これからも海と山の地域の交流を大事にしたい」。
 テーブルには、ひんのべ、にら煎餅など須坂地方の郷土料理のほか、新発田市など特産の大粒で甘い越後姫(新潟ブランドイチゴ)が並んだ。
 中村弘雄北旭ケ丘町自治会長は「自治会創立50周年と北陸新幹線金沢延伸、善光寺御開帳が重なった。これからも末永く交流を続けたい」と述べた。
 余興で、佐藤博さん(83、北旭ケ丘町)は竹前兄弟と両自治会の交流を描いた「海山交流会の歌」(自ら作詞作曲)を披露した。江畑自治会長は相撲甚句で応じ、熱唱に大きな拍手が送られた。

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