仁礼会支援のグローブライドに森林CO2吸収量を県が認証

2015-04-04 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市仁礼町の仁礼会(駒津幸司理事長)と「森林(もり)の里親契約」を結び、平成17年度から間伐などの山林整備を支援しているグローブライド(東京都)は27日、県「森林(もり)の里親促進事業」CO2吸収評価認証制度に基づき、県庁で「森林CO2吸収量認証書」の交付を受けた。同社への交付は6年目。
 同制度は地域との交流を通し、森林保全活動に協力する企業・団体の間伐面積について1年間のCO2(二酸化炭素)吸収量を計算し、認証するもの。
 26年度は観光地の環境美化を目的に、峰の原高原スキー場周辺のモミの木0.72haを整備した。年間のCO2吸収量はこれを含む過去5年間の認証期間内に整備したカラマツ林やスギ林などの施業面積の合計79.12haから算出し、332.8tが認証された。
 仁礼会の所有林は約1,700ha。年間のCO2吸収量は数年前の試算で約3,500tと推定され、今回認証されたCO2吸収量を加算し、増加している。
 同社は釣りやテニス、サイクルスポーツ用品などを製造販売する。峰の原高原で長年にわたり、テニス大会やマウンテンバイク大会を主催するなど地域づくりに協力してきた関係から、17年度に仁礼会と「森林の里親契約」を締結。年間100万円(初年度は300万円)を間伐や作業道維持など仁礼会が行う山林事業に寄付している。契約は5年ごとで、31年度までの契約を先ごろ更新した。
 同社では17年度から毎年秋に、仁礼会館で次年度に入社する社員の内定式を開催。式の後には県林務担当者から講義を受け、仁礼会役員らの指導で山に入り、大木伐採などの自然体験を行っている。また、18年度にコナラを植林。翌年からは植林した一帯の下草刈りや枝打ちなどの手入れにも参加している。
 認証式に出席した同社の田村正己コーポレートコミュニケーション室長は「自社の売り上げの8割を占める釣り用品は海で使用する物だが、山を大事にすることが海の保全につながる。社員にとって自然保護の大切さを学ぶ良い機会。環境保全や社会貢献として、今後も活動を続けていきたい」と話した。
 仁礼会の駒津理事長は「認証期間以前からの間伐等を含めると、CO2吸収量はさらに増える。契約を5年間更新していただいた。これからも地域を上げて交流していきたい」と話している。

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