福島からの使者?飛来したのは…

2014-10-18 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 寒暖に合わせて南北に移動するチョウ「アサギマダラ」のマーキング個体が先月20日、21日、須坂市内で見つかった(写真は10月18号18面)。二人が偶然同じ場所で撮影し、今井彰蝶(ちょう)の民俗館館長(本上町)へ持ち込んだ。「8/31  デコ SRS 4861」の文字。館長が「アサギマダラを調べる会」(大阪)に先月25日に照会したところ、今月14日に連絡があり、福島県でマーキングされ、放された個体と分かった。直線距離で201?の飛行という。
 マーキング放蝶された日は今年8月31日。場所は福島県北塩原村・グランデコスキーリゾート(磐梯=ばんだい=朝日国立公園、桧原湖=ひばらこ=の東側)。放した人は栗田昌裕さん。栗田さんが今シーズンに放した4,861番目(例年1万匹ほど放す)という。
 撮影場所は須坂市仁礼地区の「蝶のさと花の里」。撮影者は9月20日が中嶋由美子さん(仁礼町)、21日は牧京子さん(望岳台)。写真は中嶋さん撮影。
 今井館長は14日の取材に「放蝶から20日かかって須坂へ飛んできたことになる。毎年夏に須坂でもマーキング放蝶しているが、見つかることは少ない。統計的には300分の1の確率といわれるが、北から飛んで来て須坂で見つかったことは意義深い」と話す。
 撮影者の中嶋さんは15日の取材に「マーキング個体のうち、確認できたのは昨年の筑波(茨城県)からに続いて2例目」と話す。
 放した個体は暖かい南へ飛行を続けているものと推定される。
 今井館長らが「臥竜山たんけん」(市立博物館事業)で毎年、須坂でもマーキング放蝶しているが、平成19年8月にマーキング放蝶した2個体のうち、1個体は同年10月、大阪府池田市で、もう1個体は同月、奄美大島で確認された。須坂から各330?と1,230?の長旅をした。

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