河東線記念公園運営協が発足〜地元企業が活用提案

2014-10-04 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 長野電鉄旧屋代線が須坂駅構内に入る直前の旧第10号踏切から南西側約150mを「河東線記念公園」(仮称)に整備しようと地元南横町の企業や区役員らが先月29日、南横町公会堂で運営協議会を立ち上げた。同区間には米子鉱山から須坂駅へ硫黄を運んだ旧米子線(通称)が並行。引き込み線ホームやピット(車両整備場)、レール・枕木、分岐器(ポイント)があり、子供から大人まで楽しめる公園を構想している。
 旧屋代線(平成24年3月廃線)と旧米子線(閉山した昭和35年ごろ廃線か)跡地の隣に社有地があるサンジュニアの西原秀次社長(64)ら地元企業人が両線路敷地約2,900?(市所有)と社有地約500?を活用する公園整備を構想。昨年から市と協議を続けている。
 運営協議会準備会には7社、南横町区、北横町区、地元住民、須坂市の15人が出席。西原社長が協議会規約を提案し、次回11月に決定していく。
 目的には?地域の公園として人々が楽しめる?河東線を開通した人々の歴史を刻む?地域資産の線路を活用する―を掲げ、営利目的としない▽特別な事業は協議会の承認を得て起案者が自己資金・自己責任で▽個人使用に事前承認は要せず、自己責任で▽公園利用規定を明示―とする。
 公園は、線路4本、分岐器3基、ピットを活用▽旧屋代線(河東線)各駅名と歴史を刻む看板を設置▽線路に沿って夜間照明灯を設置―など計画する。
 西原社長は「90年前に線路を引っ張った人たちの魂とエネルギーを残したい。楽しい空間になれば」と述べた。
 次回概要を決める。市使用許可を得て整備し、来春開園の予定。
 旧米子線跡地について、市は昨年12月31日付で長野電鉄と「資産譲渡契約書」を交わした。敷地1,263?、建物(ピット、鉄骨平屋、亜鉛メッキ鋼板ぶき)64?、分岐器3基、レール・枕木一式を引き継いだ。
 旧屋代線跡地のうち旧米子線隣接は1,634?。今後の整備について、市まちづくり課は「遊歩道として歩ける道を構想している」と取材に答えた。
 一方、市が昨年12月31日付で長野電鉄と結んだ「旧屋代線関連資産の無償譲渡に係る実施協定書」により、須坂市区間(須坂駅〜井上駅)3.9?が市に移管された。政策推進課は「普通財産として草刈りなどの管理をしている。道路系での利用とするが、今後の整備は未定」と話す。

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