見えない世界創造する力を〜森上小創立80周年記念で実験

2014-09-27 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 市立森上小学校(下崎正幸校長、北村幸一PTA会長、児童352人)は20日、日本化学会会員の講師2人を招き、創立80周年記念講演「わくわく実験!家庭でできるかな?」を体育館で開いた。スライム、うがい薬、焼きそばの麺を使って1時間ほど実験した。実験には学年代表6人が参加。その他の児童は見守りながら、実験結果を三者択一で予測するため、紅白帽子の色で示した。保護者や地域の人も出席し、実験を見守った。
 講師は、桐蔭横浜大学(神奈川県横浜市)医用工学部生命医工学科の斎藤潔教授と、開成中学校(東京都荒川区)の宮本一弘教諭。
 「スライムのなぞ」では、スライム(PVA=ポリビニルアルコールとホウ砂で作る)に塩をかけるとどうなるかを実験した。せんたくのりからできているスライムに塩をかけると、赤=水とせんたくのりに分かれる、白=ドロドロになる、帽子をかぶらない=何も起こらない―から結果を予測した。実験の結果、水とせんたくのりに分かれ、透明に近い液体が染みだした。
 講師は化学の普及において?出会い=興味のなかったことにこれまでと違った印象を持つ?導入=実験の面白さから科学技術を身近に感じる?基礎固め=仮説をたてて実験することの楽しさと、基礎科目が結果の解析に役立つことを経験する?発展=研究やものづくりの面白さを実感できる?キャリアデザイン=自分の興味とそのためのスキル修得の道を描ける―ことが大事と指摘した。
 下崎校長は謝辞で「見えない世界を想像することを、実験を通して学んだ。見えない世界は実験のように何かに置き換えてみると分かりやすい。これからもいろんなことに興味を持ち、発見し、楽しんでほしい」と児童の探究心に期待した。

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