「峰の原ダボス会議」〜心のときめきで健康長寿に

2014-09-20 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon スイスの保養地ダボスに世界各国の指導者が集まるダボス会議にならって、須坂市峰の原高原に隣接する菅平高原にもダボスという地名があることから、市民有志で一昨年に結成し、毎年9月に行う「信州峰の原ダボス会議」の第3回会議がこのほど、峰の原高原のペンションマジョリカで開かれ、順天堂大学大学院加齢制御医学講座の白沢卓二教授が「健康・福祉・町づくり」をテーマに講演した。
 同会議では、1回目はNTT都市開発の牧貞夫社長(須坂市横町出身)、2回目は東京大学の西村幸夫副学長を講師に招いた。
 今回は市内外から約30人が参加。冒頭、同会議代表の中野博勝さん(綿幸社長)が「須坂が誇る避暑地峰の原高原で有意義な時間を共有しましょう」とあいさつ。引き続き、白沢教授が講演した。
 白沢教授はアンチエイジング(抗加齢)研究の第一人者で、高山村で長寿の要因を調査・研究したり、県立須坂病院で今年6月まで診療を行うなど、須高とは縁が深い。
 白沢教授は、80歳でエベレストに登頂した三浦雄一郎さんの主治医でもあり、三浦さんのように「心のときめきが健康長寿につながる」として、自分がやりたいことをして、人生を楽しんでいるかどうかが大事。生きがいのある人は介護になりにくい。ときめいている人はうつ病にならない。ときめきがうつ病の最大の処方せんであり、心のアンチエイジングにはときめきが必要、使わないと心が老化する。熱中できることを見つけてほしい。
 三浦雄一郎さんの息子のプロスキーヤー三浦豪太さんは「自然の中で冒険することが若返りになる」と言っている。豪太さんは高山村などでスノーシューを行っているが、スキーとは別物。スキーは出来上がった環境でテクニックを楽しむのに対して、自然とたわむれ、冒険するスノーシューは長寿遺伝子をオンにしてくれる。
 長野県は予防医学の最先端を行っている。病院以外にも保健補導員や健康教育などは特徴的。健康長寿と農産物を結びつけて、県のブランドとして売り込んでいったらいい。長野県の最大の財産は長野県民―と話し、聴講者に元気を注入した。
 同会議では初日夜に男女4人組の「アルモジャズ」のコンサートや懇親会、翌日はゴルフや登山などを行い、心身の健康増進や仲間との交流も深めた。

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