【救急の日】小学生が「命の教育」〜「かんなちゃん」が一日救急隊長に

2014-09-13 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 9日の救急の日や7日〜13日の救急医療週間に合わせて、須坂市消防本部は9日、須坂市花と緑のまちづくり事業のマスコットキャラクター「かんなちゃん」を一日救急隊長に委嘱、日野小学校に出向いて「命の教育」を応援したり、綿半須坂店で啓発チラシの配布などを行い、救急手当ての重要性や救急車の正しい利用などを呼び掛けた。
 命の教育は応急手当ての方法を小さいころから学ぶことが大人になっても覚えていることにつながると、須坂市消防本部が管内の小学校6年生を対象に取り組んでいるもので、昨年度の栗ガ丘小を皮切りに今年度も順次実施している。
 90分間(45分授業を2回)で行う内容は▽応急手当ての必要性の説明▽生きている証の確認▽119番通報の仕方▽予防の話▽応急手当て(胸骨圧迫、直接圧迫止血法、異物除去)▽まとめ―からなる。日野小では2クラスごとに、同本部救急隊員が人体模型や手作りの実験器具を使ったり、ビデオを映しながら分かりやすく教え、「自分の命は自分で守って」と呼び掛けた。
 かんなちゃんも教室内をなごませたり、聴診器を胸に受けて心臓の鼓動を確かめてもらう役などで子どもたちと交流。小山蘭さんは「自分で胸骨圧迫をやってみて、強く早く押すのは大変だった。実際に命を救っている人はすごいと思った。いろいろなことを教えてもらって、とてもためになった」と感想を話していた。
 同本部によれば、今年の救急車の出動は9日現在1,850件(1日平均7.34件)で前年同日比5件増と、ほぼ横ばい。市町村別では須坂市が1,389件で27件増、小布施町が267件で9件減、高山村が192件で9件減。ほかに高速道路と管轄外に各1件出動した。
 救急車は須坂市消防署に2台、小布施分署と高山分署に1台ずつを常備(須坂市消防署に予備1台)しているが、救急車をタクシー代わりに利用するケースもあり、緊急性の高い現場への到着が遅くなることも考えられるため、同本部警防課では「救える命を救うために救急法を学び、救急車を正しく利用してください。まずは事故を起こさないことに細心の注意を心掛けて」と呼び掛けている。
 市民向け救急講習会は今年度3回計画、1回目は9月7日に実施した。今後は11月16日と2月15日に計画、要請があれば出向いて開くことも可能という。問い合わせは警防課☎026-245-4900。

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