低年齢化するネット利用〜上高井教育会が調査

2014-09-06 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 子どもたちに浸透するネットワーク社会。須高の小中学生はどれくらいの割合で携帯電話を持っているのか。どんなことに利用しているのか―。上高井教育会が今年7月、小学5年から中学3年を対象に行った「携帯電話・インターネットに関わるアンケート」から、携帯電話(スマートフォン)やネット接続可能な機器の利用が低年齢にまで拡大していることが明らかになった。また携帯電話の所持率が男子より女子の方が高いことも顕著に表れた。

 調査対象人数は小学5、6年生1,331人(男子718、女子613)、中学生1,975人(男子1,021、女子954)。
 携帯電話(スマートフォン)の所持率は小学5、6年全体で22.8%(女子29.4%、男子17.1%)。中学生全体で23.1%(女子29.1%、男子17.5%)。約30%が所持する小学5、6年の女子は、3年前と比較すると20ポイント前後増加した。
 電話の使用目的は、小学生は「家族に電話」が最も多く、次いで「家族にメール」。中学生は「家族に電話」「友達にメール」が多かった。
 また、インターネットにつながるパソコン、ゲーム機、音楽プレーヤーなどを持っている人の割合は、5、6年全体の81.5%。中学生は86.2%。
 利用について保護者との約束事があるか―の問いには小学生は半数以上が「ある」と答え、前年より約10ポイント上昇。中学生は半数以下だが前年より増え、ネット社会に関わる上で重要な認識が家族間に広まりつつあることを示している。
 さらに、ネットを利用していて「アダルトサイトに登録しそうになった」「ウイルスに感染した」ワンクリック詐欺にあった」といった操作上のトラブルや、「自分の悪口を書かれた」「友達とメール、電話でけんかになった」など、友人トラブルに発展した事例が報告されている。
 調査結果をまとめた上高井教育会生徒指導委員会の世話役佐藤厚彦・小布施中校長は「情報モラルや危険性を十分に知った上で使わなければいけないという認識を、学校、家庭が協力して一層高めていかなければならない。年々低年齢化が進み、来年は小学4年生から調査する必要がありそう。こうした実態を知って、生徒指導に役立てていく」と話している。

2014-09-06 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。