右手をあげて右、左、右〜仁礼保5歳児、3世代で交通安全学ぶ

2014-05-17 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 仁礼保育園の5歳児33人は13日、新緑がまぶしい望岳台の交通公園で、信号機の見方や横断歩道の正しい渡り方などを学んだ。保護者約15人のほか、高甫はつらつ体操クラブに参加する高齢者20人も参加した。
 須坂市が主催し、北信自動車学校、須坂警察署、須高交通安全協会などの協で市内の公立保育園を対象に毎年行っている「3世代交通安全教室」で、この日が初日。
 県交通安全教育支援センターの指導員が、紙芝居や腹話術で、子どもたちが事故に遭いやすい事例をあげ、「ボールを追って突然道路に飛び出したり、車の後ろなどで遊んだりするのは絶対だめ。横断歩道ではしっかり止まり、右手をあげて右、左、右を見てから渡りましょう」と指導した。また夜間の歩行について、黒や青、赤など濃い色の洋服はもちろん、黄色などの明るい色でも真っ暗闇の中では見えなくなってしまうことを教材で示し、反射材を身につける重要性を話した。
 模擬道路には自動車が実際に走行。園児らは信号機が青になるのを確認し、自動車が止まってから、慎重に横断歩道を渡る練習を繰り返した。
 孫と一緒に受講した60代の女性(亀倉町)は「夫がランニングの際に反射材を付けているのを孫も見て知っているが、その大切さが改めて分かった。また仁礼には信号機が一カ所しかないが、こうした実践練習は大事ですね」と話していた。
 この教室は30日まで6回に分け、保育園10園の5歳児約200人が受講する。
 須坂警察署によると、昨年1年間に須高管内で発生した人身事故は269件(前年比で、死者2人、負傷者338人。うち、高齢者が絡む事故は118件で死者1人、負傷者78人。中学生以下が絡む事故は20件で負傷者は21人だった。筒井史登交通課長は「最近はショッピングモールの駐車場や自宅周辺で幼い子が巻き込まれる事故が増えている。慣れていて油断しがちな場所でこそ、一層注意してほしい」と話していた。

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