須坂温泉〜省エネ診断でエコ提案

2013-09-14 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂温泉古城荘は先ごろ、施設内の省エネを推進するため、エネルギー管理士の資格を持つ遠峰徹さん(信州省エネパトロール隊顧問、富士見町)を講師に省エネ講習会を開き、2日間にわたって従業員約20人が受講した。遠峰さんは泊まり込みで施設の隅々まで点検、その結果に基づき、同施設の省エネ法を提案した。
 猛暑対策として、同温泉は夏の熱の70%が開口部から流入しており、山を背負う地形から自然外気を取り入れることが最も効果的。熱をこもらせないことが重要―とした。
 宿泊部屋では、設置しているポットには常に電気が入っていて、保温だけで年間10万円かかっている。ミネラルウォーターに切り替えて好きな時に飲んでもらったらどうか。照明の2つのスイッチには何の表示もなく、利用者は両方を押してしまう。スイッチの脇に「室内」や「窓側」などのシールをはっておけば無駄な電力が省ける―などと提案した。
 また、空調、照明、冷蔵庫などの管理については「いつ、誰が、何を、どうするか」の使用基準を決め、それに基づいて行動すること。旅館も家庭も省エネ法は同じで「ぱなしは無しのはなし」として「出しっぱなし、さしっぱなし、開けっぱなし、流しっぱなし、かけっぱなし、つけっぱなしは止めよう」と呼び掛けた。
 このほか、廊下の照明や炊飯の方法などにも触れた。同温泉の新井新二社長は「初めて本格的な省エネ診断をしてもらい、普段気づかない点を多数指摘してもらった。サービスとの兼ね合いで難しい面もあるが、できることは即対応していきたい。従業員の意識も高まり、省エネを心掛けて仕事をするようになった」と話している。

2013-09-14 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。