知事表彰に須高の2人と2団体輝く

2013-06-15 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 平成25年度知事表彰がこのほど、県庁で行われ、80人と8団体が受賞した。須高関係では、消防功労で元高山村消防団団長の望月進一さん(71、高山村天神原)と勝山哲さん(71、高山村久保)、須坂市消防団(依田浩明団長)、環境保全・美化功労団体で東中学校(関毅校長)が受賞した。
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 望月さんは昭和35(1960)年から通算25年間、村消防団で活動した。その間、平成2(90)年から2年間、団長を務めた。
 副団長だった昭和61(1986)年の台風15号の豪雨の際には、見回りなどの警戒活動のほか、河川、村道の決壊などの被害を最少限に食い止めた。
 団長時の平成2年には須高地区代表として村第5分団を率いて県消防ポンプ操法大会の小型ポンプの部に出場し、優勝に導くなど団員の技術と規律の向上にも尽力した。
 「予防に力を入れ、大過なく務めることができた。地元の第5分団が県大会で優勝できたことが思い出に残っている」と話す。
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 勝山さんは昭和36(1961)年から通算27年間、村消防団で活動した。その間、平成4(92)年から2年間、団長を務めた。
 平成4年に、駒場の県道豊野南志賀公園線付近で発生した土砂崩れで、いち早く現場に駆けつけて通行人や車の安否確認をしたり、土砂に埋もれて火災が発生した工場を1週間にわたって巡視し、延焼防止に努めた。
 ほかにも、タケノコ狩りの遭難者救助など、住民の命や財産を守った。
 「自分たちの地域は自分たちで守るという信念で、与えられた任務をまっとうした。みなさんの協力のおかげで務めることができた」と話す。
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 須坂市消防団は昭和60年に火災予防PRのため音楽隊を結成し、各種イベントに参加してきた。県消防ラッパ吹奏大会では平成元年以来、大会出場10連覇を達成した。6連覇した平成16年には須坂市長表彰を受賞。同20年には東京ビッグサイトで開かれた地域総合防災力展でオープニングを飾る吹奏を披露するなど、全国レベルの評価を受けている。
 依田団長は「知事表彰は大変光栄なこと。先輩方が築いてこられた礎があればこその受賞で感謝している。今後も皆さんの期待に応えられる防災活動に励みたい」と話す。
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 東中学校は平成6年から長野須坂インター線沿いに約480mのフラワーロードを整備している。当初コスモスだったが、現在はサルビアとカンナに切り替えた。生徒会緑化委員を中心に全校生徒が自主的に取り組み、同校の伝統として根付いてきた。保護者もPTA活動の一環で協力、多くの人の目を楽しませている。平成15年の全国花いっぱいコンクール(学校の部)で最優秀賞を受賞するなど各種大会で入賞した。
 宮本英人生徒会長と福原志音緑化委員長は「先輩たちのおかげで受賞できた。夏の水やりは大変だが、ポット苗を花壇に定植する時、花がきれいに咲き誇っている時が一番うれしい」と話す。

2013-06-15 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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