須坂市職員番頭さん奮闘中〜加藤さん、須坂温泉へ派遣

2013-05-18 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市役所商業観光課職員の加藤広明さん(42)は5月1日付で須坂温泉古城荘(須坂温泉?)に派遣され、来年3月末日まで、宿泊業の第一線で、接客サービス、営業活動、企業経営などを実践研修している。市から民間への派遣研修は経済団体などへ行われているが、サービス分野へは初のケース。今後の市役所業務に生かすべく、市職員番頭さんは笑顔をモットーに日々奮闘している。

 加藤さんは市役所では市報制作、観光・文化行政など主に須坂の情報や魅力を発信する業務に携わり、2回の県出向時にも広報部門や観光部門に配属された。平成22年度には県東京観光情報センターの常勤職員として、長野県観光の首都圏最前線で活動、自ら企画したツアーが実現するなど、須坂に観光客を招くアシスト役を果たした。
 今回は「サービス業の最たる旅館の現場でそのノウハウを学んでもらうと共に経営感覚を磨いてほしい」(三木市長)と白羽の矢が立ち、今までの経験を同温泉に反映させると共に、同温泉で学んだことを市の行政運営にフィードバックしていく役目を担う。
 同温泉には年間でも利用者の多いゴールデンウイーク中に着任、いきなり約400人のふとん敷きが待っていた。「人手が少なく、時間が決められた中での仕事に直面し、民間企業の大変さ、宿泊業の大変さを痛感した」と振り返る。
 現在は仕事をひと通り覚えている最中で、フロント業務、経理、誘客営業から現場でのふとん敷きや風呂掃除に至るまで、宿泊業のすべてを学んでいる。観光業務経験があり、生来の明るい性格から「とても人当たりがよく、頼りになる。須坂温泉に新しい風を吹き込んでほしい」と、新井新二社長、女将の杉山よ志子さんも全幅の信頼を寄せている。
 同温泉はリピーターやその紹介による利用者が7割を占め、加藤さんは「現在利用していただいているお客さまに満足していただけるサービスを提供してリピーターをさらに増加させたい」と、朝6時から夜9時までの大浴場の入り込みを調べて宿泊者にすいている時間帯を伝えたり、土産品を出来立ての状態で持ち帰ってもらおうと各部屋に注文票を備えるなど、ちょっとした気配りを始めた。
 加藤さんは「フロントに立ってお客さまとの会話はとても重要と感じた。旬の情報や旅館の改善点などいろいろ教えてくれる。毎日が勉強、いい経験をさせてもらっている。社長や女将さんを助け、従業員の皆さんと力を合わせて、お客さまにいい旅館だったと言ってもらえるよう、新たな企画も取り入れながら頑張りたい。市内外の各施設と連携し、地域全体の誘客アップも図っていきたい」と意欲を見せている。

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