2013-04-07 07:00 am by 須坂新聞
総合福祉施設「須坂やすらぎの園」(須坂市本郷町)のデイサービスセンターに勤務する田川真衣さん(29、須坂市春木町)は、先月28日に発表された第25回介護福祉士国家試験に初挑戦し、合格した。中国・大連出身。10年前に来日した。受験資格は3年以上の実務経験が必要なため、同施設勤務4年が経過することから今年1月の一次試験に挑んだ。120問の筆記試験に合格し、3月3日の二次試験(実技試験)を突破。合格証書を手にした。
中国国籍を有し、仕事と二人の子育てをしながら独学で国家試験に挑戦した。
大島順道統括施設長は取材に「国家試験事前講習会に参加したわけではなく、全くの独学での合格は大変立派だ。同僚や上司の支援があり、本人の努力が身を結んだ。施設だけでなく、広く地域の誇りでもある」と話す。
今回の受験者は全国で13万6,000人余。合格者は8万7,000人余。合格率64%。
日本政府経済支援の環境が整う「EPA(経済連携協定)受験者」(研修を受けながら就労するインドネシア人とフィリピン人)では合格率39%という難関の中、EPA受験者でない、外国籍を持つ外国人の合格は須坂周辺では珍しいという。
筆記試験は、介護の基本、生活支援技術、発達と老化、認知症、障害など10科目から出題され、69点以上(120点満点)が合格。
実技試験は、半身まひの人(モデル)が歩行器から車いすへ、車いすからいすへ移乗するときの介助をした。
田川さんは「実技は声かけに気をつけながら普段通りの基本動作を行った。発表はドキドキしながら待ち、合格し、うれしかった。大勢に感謝し、さらに頑張りたい」と話す。
同施設は平成5年4月の開所から20周年。介護士はパートを含め145人。介護福祉士は93人。常勤の取得率は9割を超えている。
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