須坂市で異常事態〜4週連続で死傷火事

2013-03-16 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市で2月下旬から4週連続で死傷者を伴う住宅火災が発生、直近の3週は死者が出る異常事態となっている。須坂市消防本部はパトロールや注意喚起を強化すると共に、火災の早期発見や避難に有効な住宅用火災警報器の設置を呼び掛けている。

 続発する死傷火災は2月17日にハイランド町で負傷者1人、23日に南小河原町で死者1人、3月3日に亀倉町で死者1人、負傷者1人、11日に横町で死者1人、負傷者1人。
 須坂市消防本部によれば、12日現在、須高管内では8件(須坂市で7件、小布施町で1件)の火災が発生し、前年同日に比べて6件増加している。この時点での死者3人は過去になく、17日間で3人が死亡したことも過去にない。年間での死者が一番多かったのは平成4年の4人で、3カ月の間に既に3人もの犠牲者が出ている。
 この事態を受けて、同本部と市消防団ではパトロールや啓発活動の強化、高齢者宅での防火診断の強化など、できる限りの対策を講じるとしており、「この季節は空気が乾燥し、風の強い日も多く、油断すると短時間に燃え広がる危険性がある。火の取り扱いには十分注意して」と呼び掛けている。
 また、住宅用火災警報器の早期設置も呼び掛けている。最新の調査で須高地区の設置率は78.0%。長野県では平成21年6月からすべての住宅に設置が義務付けられているが、まだ4世帯に1世帯は未設置のまま。同本部では設置推進に努めているが、義務化とはいえ罰則がないことがネックとなっている。
 同本部では「11日の火災では火災警報器のおかげで1人は逃げ出すことができ、命が救われている。かけがえのない生命や財産を守るために、未設置のご家庭は早期の設置をお願いします。相談にも応じていますので、ご連絡を」と呼び掛けている。問い合わせは同本部予防課☎026-245-4200まで。

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