須坂市答弁〜野辺にラウンドアバウト交差点構想

2013-03-09 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 市道常盤町下八町線道路整備(関野芳秀議員の質問)について、市は昨年12月に野辺町公会堂で懇談会(野辺町・下八町の地権者や区役員対象)を開き、危険度の高いAの字交差点(野辺町、市道米持東中学校線との交差部)をラウンドアバウト方式で交差点改良したい考えを示した。出席者からは了解が得られたという。
 また、望岳台南〜主要地方道長野・須坂インター線(約1km)の同市道整備では、車道幅員7mと歩道2.5m(両側)の合計12m(現行道路構造令上12m)で提案し、了解が得られたという。現在、測量、予備道路設計を実施中。終了後、新年度に入り、関係者説明会を開き、協議が整えば本格的に事業を進めたい考えだ。
 ラウンドアバウト交差点とは、円形交差点の一種。交差点中央に円形地帯(中央島)を設け、車両は環状道路を前方左方向へ一方通行し、任意の道路へ流出していく。環状道路を走行する車両に優先権がある。
 安全で低コスト・低環境負荷の交差点として欧米で導入される。県内では飯田市や軽井沢町で導入されるが、道路拡張事業での導入は須坂市が全国初となりそうだという。
 同市道は延長3,565m。高甫橋〜望岳台南の470m区間は平成16年に完成。市街化区域は都市計画道路八町線で整備中だ。
 新学校給食センター候補地選定に関し、市が昨年12月、仁礼町区長と区長代理(当時)に同町内への建設の可否を申し入れたことについて、石合敬、竹内勉両議員は「最終処分場の地元振興策と理解してよいか」と質問。
 三木市長は「仁礼町への提案は2月の臨時会全員協議会で説明した通り、最終処分場としての地元振興策ではない。村石候補地断念後、私としては仁礼町がふさわしいと判断している」と答弁した。
 湯っ蔵んど省エネルギー化工事については2人(日本共産党・土谷フミエ議員と石合議員)がただした。開館16年目を迎える建物を所有する市は、ボイラー更新に併せ、高効率のヒートポンプシステムを導入し、二酸化炭素排出量と灯油使用量の削減を図る計画だ。
 灯油使用量の70%をヒートポンプで置き換え、二酸化炭素排出量年間50%削減と約2,000万円の燃料費削減(試算)を見込む。
 事業費1億3,400万円の内訳は、工事費1億3,100万円、設計委託料300万円。財源は国の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金6,600万円、公共施設等整備基金繰入金6,000万円、一般財源800万円。
 燃料費削減額について市は「1年間の実績を基に指定管理者と協議する」とした。
 一方、須坂温泉に福祉浴室新設をとの市民の声がある(宮坂成一議員の質問)に、市は「(湯っ蔵んどと異なり)須坂温泉の建物や設備は会社の所有なので市の支援策としての福祉浴室設置は考えていない。会社からも要望はない」とした。
 新年度に復活する住宅リフォーム支援事業補助金(補助額1,000万円、須坂市民クラブ・岩田修二議員の質問)について、市は、導入した23年度は個人事業主への波及効果が薄かった点を課題に挙げ、25年度は「営業力の弱い人の準備期間として周知期間を2カ月設け、6月から受け付ける。団体や組合にチラシ作成を依頼し、個人事業主の経済効果を上げたい」とした。
 さらに「道路に面したブロック塀等の撤去改修工事を対象工事に追加。また、新たな省エネ化やバリアフリー化を併せて実施する住宅を条件に加え、環境や高齢化に対応する整備とする」とした。
 また、新年度に実施する農業経営に関する意向調査の目的と具体的な施策方針(須坂市民ク・岩田議員の質問)について、越吉広市農業委員会長は「毎年農地パトロールで遊休農地の把握と改善指導を行っているが、入り作などによる遊休農地が日滝地区では約3割となり、所有者と面識がないことから、現在の対応では限界」
 「遊休農地になった背景にある事情と借りたい、買いたい農業者の迅速なマッチングのため、全市的な意向調査により直接、所有者の考えを把握し、情報公開することで遊休農地の解消や農地の有効利用を図る」とした。
 市の耕作放棄地について、農業委員会事務局は4日の取材に、23年度は191ha。24年度は増加分が約10ha、減少分が約17haで、差し引き約7ha減の約184haとした。

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