「命をさがせ」自衛隊に寄贈〜勝山勲さん(須坂市沼目町)

2013-03-03 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市沼目町の勝山勲さん(85)が東日本大震災で救助活動に奔走する自衛隊員の活躍を描いた50号の油彩画「命をさがせ」が宮城県の陸上自衛隊多賀城駐屯地に寄贈されることになり、27日、須坂市役所で贈呈式が行われた。
 勝山さんは自衛隊員が被災者の大きな力となり、感謝されていることをテレビなどで知り、深く感動。被災地復興の願いと共に、自衛隊員の姿を後世に残したいと強く思い、絵筆をとった。勝山さんが審査委員長と称する妻の松子さんも「被災地の写真はいくつもあるが、絵はこれしかない」と後押しした。
 岩手県陸前高田市に寄贈する50号の油彩画「奇跡の一本松」も同時に制作。1月下旬、この2点を含む約60点を展示した個展を地元の日野地域公民館で開き、大きな感動と反響を呼んだ。
 この日の贈呈式には三木市長や自衛隊長野地方協力本部の井上一(ひとし)本部長らが立ち会い、多賀城駐屯地からは安藤孝広報室長らが来須。席上、勝山さんは「このような立派な贈呈式を開いていただき、とても感謝している。絵にはテレビで見た自衛隊員に感謝する被災者の気持ちがこめられている。将来この大惨事が風化することがないよう、私の絵がその歯止めになるのなら、こんなにうれしいことはない」とあいさつ。安藤室長は「ご寄贈ありがとうございます。この絵を見て、自衛隊員の使命を忘れることなく、日々の訓練に精進していきたい」と感謝した。
 また、「奇跡の一本松」も自衛隊に輸送を託し、同隊の車両に積み込まれた。
 勝山さんの作品には命の大切さや助け合いの精神を訴えるものが多く、2004年には中越地震での東京消防庁ハイパーレスキュー隊の活躍を描いた「命尊し」を同庁に寄贈している。

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