コヤマが日滝原産業団地に新工場〜アルミ鋳物など新設

2013-02-09 07:00 am by 須坂新聞

工業・商業 icon 自動車部品や建設機械部品など製造するコヤマ(長野市川中島町、資本金9,800万円、小山隆宏社長、550人)は、県営日滝原産業団地(須坂市本郷町)に須坂工場を建設していたが、完成し4日、しゅん工式を行った。管理棟2階に同社関係者や県・市、地元区長ら約100人が出席。神事後、工場入り口でテープカットをした。
 場所は同産業団地第6―1―1区画。広さ約2.2ha。県が3億7,300万円余で分譲した。また、新工場が環境配慮や一定額以上の生産設備、一定数以上の新規常勤雇用を満たすため、県の「信州ものづくり産業投資応援条例」に基づく助成金3億円(3年分割交付)が受けられる事業者に認定されている。
 須坂工場の延べ床面積は7,140平方メートル。鉄骨造平屋、一部管理棟は2階建て。南棟3,570平方メートルはアルミの鋳物工場。北棟3,570平方メートルは機械加工工場と管理棟。昨年夏に着工し、7カ月の工期で完成した。
 同社は取材に「川中島工場内の物流改善を図るため、アルミの鋳物は須坂工場に移動。川中島工場は鉄鋳物を主体に。いい物を早く安く、より付加価値を高め、顧客ニーズに応えたい」と話す。
 須坂工場は現在15人ほどだが、5月末までに機械設備などの移設を完了し、人員も移し100人弱の体制となる予定。4月には須高地区から新規5人の入社も予定している。
 同社は昭和20年創業。鋳鉄▽軽合金(アルミ主体)▽機械加工▽省力化機械(バリンダー)製造販売―の4分野を主軸に、自動車部品、油圧機器部品、建設機械部品、産業用機械部品、農業機械部品などを生産する。特に複雑な中子(なかご)で鋳物の空洞部をつくる技術に優れ、国内有数の技術力を誇る。
 同社5代目の小山社長は「工場内の物流改善、効率化を図るため短期間で新工場を建設した。地元を大事に地域経済に貢献していきたい」と話す。
 須坂工場は最新設備を導入し、平成26年9月期には24億円の売り上げを目指すとする。
 完成した新工場の設計は外山建築設計室。施工は北信土建。
 同産業団地は須坂市と高山村に分譲総面積26・8㌶が広がる。平成9年度の分譲開始から16年目の現在、須坂市分で3.77ha、1.87ha、0.47haの3区画が残っている。
 0.47haはさらに小区画にオーダーメード分譲が可能。市は昨年11月に延長120m、幅員9m〜15mの市道日滝原産業団地3号線を新設し、商談に応じる。道路供用は4月。
 市は、善光寺平最大級の工業団地や強固な地盤、電力安定供給、小規模要望への対応を前面に出し、県と残り区画の分譲に努める。先月からは都市ガス供給も接続が可能となった。昨年末の政権交代以降、景気回復への期待感が出ている。

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