大日向守る会が水路活用で2基目の小水力発電所設置

2012-12-16 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市の「大日向桜・里地を守る会」(宮本勇雄会長、38人)は9日、水神宮の横を流れる北の沢水系の農業用水路に架けた「大口伊勢宮小水力発電所」(別名・大口ウオーターパーク)で通電式を行った。マイクロ水力発電所は大日向町小水力発電所に続いて2基目。生み出した自然エネルギーの電力は、照明や防犯灯、街路灯、電気柵、シニアカー・電動アシスト自転車・非常用などに活用する。水車が回る癒やし空間も楽しむ。
 木製水車は直径3.5m、幅0.5m、羽根24枚。発電装置は前回同様、オンワード倉沢製(辰野町、倉沢久人代表)のマイクロ交流型水車発電機を設置した。最大出力300w。大日向町公会堂前の設置機より大きい。交流で生み出し、直流に変換後蓄電(出力600w)。交流に変換して利用する。夜間灯のほか、昼間は自転車用・シニアカー用の充電や非常用などに使うことができる。
 事業費は500万円(うち300万円は県元気づくり支援金。残りは寄付で)。設置に際し水利権や河川法、発電関連、河川占用許可、地元同意など許認可手続きを行った。
 宮本会長は同日の取材に「落差1㍍以上が取れるのが魅力。500〜600wの電気を生み出し、再生可能エネルギーを地域おこしに使いたい。一方、公園は景観が素晴らしいので友達を誘って活用してほしい。シニアカーや自転車の電源は自由に使って」と話す。
 オンワード製水車発電機は長野、富山、埼玉、京都の4府県で20基ほど設置される。活動は7年ほどという。

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