都市防災対応で早期建設を〜千曲大橋期成同盟会が国会・県会議員に要望

2012-11-10 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 千曲大橋建設促進期成同盟会(会長・三木須坂市長)は5日、須坂市シルキーホールで開いた総会の席上、地元選出の国会議員や県会議員、長野・須坂両建設事務所長宛てに要望書を手渡した。
 要望書には、村山橋と小布施橋の間は約5.5kmと長く、丹波島橋〜立ケ花橋間の8橋の平均間隔約2.4kmを考慮すると、中間に新橋架橋が望まれる。災害時の早期避難路確保や救助活動、緊急物資の輸送などで道路や橋の重要性が再認識され、同時に防災対策の強化が求められる時、緊急輸送路の機能や千曲川両岸都市の連携強化と円滑交通を図るため、仮称千曲大橋の建設が必要―とした。
 さらに、広域観光ネットワークの形成や地域振興の増進などへの寄与も期待し、架橋は千曲川両岸住民の悲願―と強調した。
 期成同盟会は、長野市と須高3市町村の行政と関係住民自治会で昭和51年に設立した。事務局を須坂市役所に置き、架橋促進の陳情や県道編入のための陳情など行っている。
 今年3月には知事へ「千曲大橋建設に向けての取り組み強化」を要望。6月には県議会へ陳情し、6月定例会で採択された。
 平成18年には「千曲大橋道路網計画」を作成。19年からは4市町村の関係部署が「千曲大橋道路建設計画研究会」をつくり、定期的に協議を続けている。
 新橋の必要性では①都市防災のための緊急輸送路確保②長野市北東部と千曲川東岸地域の連携(通勤、医療施設利用、スマートIC接続など)③県営日滝原産業団地、長野北部工業団地との接続時間短縮④長野都市圏の観光ネットワーク形成⑤ピーク時と冬期間の渋滞緩和―を挙げる。
 このうち、観光を県の重要産業の一つととらえる立場で、年間500万人以上の観光客が訪れる善光寺と志賀高原を結ぶラインでの吸引力を高めるためには、相互の所要時間短縮が広域観光ネットワークの強化に大きく貢献することから、新幹線延伸時代に対応した地域戦略としても重みが増していく。

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