「須坂の文化力」を結集〜文芸協が50回目の市民文化祭

2012-11-04 07:00 am by 須坂新聞

趣味・生活 icon 須坂市文化芸術協会は27日と28日、節目となる50回目の市民文化祭をメセナホール全館で開き、加盟する48団体(756人)が日頃の精進の成果を披露した。会場には両日とも大勢が訪れ、市民芸術を堪能した。
 第1回の市民文化祭は昭和38年に市公民館が主催して開催。同協会が設立した昭和57年の第20回から同協会が主催者となった。例年は音楽、謡曲、芸能、展示・茶道の4部門が別々の開催日や会場で実施していたが、今回初めて全団体が一堂に会した。
 今回の目玉は17団体が出演した創作劇「第十三代須坂藩主堀直虎公の生涯」の上演。20代で藩主となり、激動の幕末期に幕府の若年寄兼外国総奉行の重責も担った郷土の偉人を多くの人に知ってもらおうと、協会の総力を挙げて舞台化を図った。
 劇では直虎の生涯を紹介するビデオやナレーションをはさみながら、各団体が「須坂の春」「あゝ堀直虎公」「臥竜の調べ」などの題で詩吟・詩舞・邦楽・剣舞・謡・舞踊・和歌・バレエなどを披露、総勢200人による熱演の連続に大きな拍手が送られた。
 引き続き行われた式典で、南澤汎山会長は「多くの皆さんのご支援ご協力により、50回の節目を迎えることができました。創作劇は文化祭を50回も続けられたことへの感謝と偉人の顕彰を込めて発表させていただいた。今後も精進を重ね、地域文化の向上に努めていきたい」とあいさつ。
 来賓の市長・県議らが「創作劇をはじめ素晴らしい市民芸術が結集、須坂の文化力の高さを再認識した。これからもがんばって」とお祝いの言葉を贈った。
 2日間で、大ホールでは音楽、謡曲、芸能部門が54演目を披露、小ホールでは華道作品をはじめ書・和紙人形などを展示、和室やホワイエでは茶席が催されるなど、メセナホール全館が文化会館にふさわしい芸術の数々に彩られた。

2012-11-04 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。