【須坂市】塩釜市と災害応援協定結ぶ〜大震災の消防援助隊が縁で

2012-10-20 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市は15日、宮城県塩釜市と「災害時の相互応援協定」を結んだ。昨年3月の東日本大震災で被災した同市へ昨年5月から職員を派遣し、市民が特産品・手作り品など義援物資や義援金を送り、生活支援や復旧・復興支援、元気や生きがいに通じる品物などで援助を続けている。須坂市は市民の生命と財産を守るために他自治体や関係機関と相互応援協定を結んでいて、今回は42件目。
 塩釜市は人口56,000人余。震災では47人が死亡。現在約200世帯が仮設住宅に暮らしている。
 震災直後に長野県緊急消防援助隊の一員で須坂市消防本部の職員が塩釜地区広域消防本部(七ケ浜町)に入った縁で、須坂市は人口が同規模(須坂は52,000人余)で姉妹都市を持たない同市を重点支援している。
 市職員の派遣は15人目(昨年度13人、本年度2人目)。これまでに仮設住宅の申請受け付けや生活再建支援金の申請受け付け、公共施設・下水道施設復旧工事の設計・積算に従事した。仮設住宅周辺の道路植樹帯へ提供したカンナが咲いて潤い空間を形成している。
 昨年11月には日滝小や須坂市、東横町・同公民分館の代表がリンゴ「ふじ」や義援金、高島泉遙(千春)さん(東横町)の書「絆」、小柳邦義さん(塩川町)が栽培した「絆」文字リンゴなどを届けた。
 また、昨年春には仁礼小1年生有志(現3年生)が手形による桜応援メッセージを送っている。
 今年3月には塩釜市の佐藤昭市長が御礼のため須坂市を訪問している。
 塩釜市役所で行った締結式には須坂市の三木市長、豊田清寧市議会議長、塩釜市の佐藤市長、嶺岸(みねぎし)淳一議長が出席した。
 協定の内容は、両市の区域内で災害等が発生した場合、被害を最小限に阻止することを目的に、救助活動や応急復旧等に必要な職員等の派遣、機械資機材等の調達、生活必需品等物資の調達を行うとするもの。
 三木市長は締結式で「先の広域大災害を教訓に、市と近隣市町村に壊滅的な被害が出た場合を想定し、地域の異なる自治体と緊急消防援助隊派遣が縁で応援協定が締結でき、感謝したい」と述べた。
 豊田議長は「助け合うパートナーが常にいる心強さが一番。普段から交流を深めることが大切」と述べた。

2012-10-20 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。