2012-10-07 07:00 am by 須坂新聞
墨坂中同窓会(中島俊孝会長)は同校玄関前に長年設置され、近年は激しい傷みのために倉庫に眠っていたミロのビーナス像を修復した。27日、新たな設置場所となった生徒昇降口で真新しくなった像の除幕式を行い、復活を祝った。
像は同校開校6年目の昭和38年に初代の増田新三郎校長によって寄贈されたもの。当初は玄関前の木立の中に置かれていたが、長年雨風にさらされ、傷みが激しくなり、いつのころからか安全を考慮して倉庫に置かれるようになったという。
この状況を知った同窓会役員らが「生徒のためになんとか復活できないか」と、2年ほど前から復活に向けた話し合いを重ね、同窓生らの協力も得て修復させた。
「美しいものを美しいと感じることのできる純粋な心が、全ての生徒の心に宿ること」を願って寄贈したという初代校長の思いを受け、像の台座には相田みつをさんの「うつくしいものを美しいと思える あなたのこころがうつくしい」という言葉も掲げた。
式で中島会長は「今はテレビやネットでいろいろなものが簡単に見られる時代だが『実際に自分の目で見る』ということが大切。毎朝の登校の折に見て、何かを感じてもらえれば」と呼び掛けた。
生徒会長の北村遼太朗君(3年)は「卒業してからも学校のことを温かく思っている同窓会の方たちの気持ちが伝わってきた。美しいと感じる思いを大切にしていきたい」とお礼の言葉を述べた。
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