ショーシン新型車がグッドデザイン・ベスト100に

2012-10-06 11:44 pm by 須坂新聞

工業・商業 icon ショーシン(小林雄一郎社長、須坂市旭ケ丘工業団地)が開発したキャビンタイプの新型スピードスプレヤー(農薬散布車)がこのほど、2012年度のグッドデザイン・ベスト100に選ばれた。安全性、効率性、デザイン性を兼ね備えた商品として評価された。
 ㈶日本デザイン振興会(東京都)が全国公募の商品からデザイン性の優れたものをグッドデザイン賞とする。今回は702者の計1108点を選び、特に評価の高い100点をベスト100とした。
 新型スピードスプレヤーへの評価は「低位置での作業効率を高め、作業者の薬害から身を守るという壁を解決した。長身者にも対応した運転スペース、巨大タンクにマッチさせた散布ファンをコンパクトにまとめるなど安全性にも配慮。しかもスポーツカー並みのレイアウトを実現。若者にも対応し農作業の明るい未来も見えてきそうだ。先進性を表現している」とした。
 新商品はフロントガラスや屋根などで覆った運転席で操作できるキャビンタイプで、車高を大幅に低くした。従来のキャビンタイプでは車高が高くて作業できなかったブドウの棚栽培などにも利用できる。高齢化や後継者不足が進む中、作業環境を向上させた。
 車高が最も高い運転席の天井部分で地上から1.2m弱で、1.5m程度の高さに実がなるブドウ棚でも作業できる。兼業農家が増える中、キャビン化は必要な課題としている。薬剤タンクの容量が600リットルの中型機。これまでは運転席むき出しの状態で運転者は身をかがめて操作するなど、安全面や健康面での心配もあった。 
 真嶋良和会長は「作業者の安全性と防除作業の効率性を高めるために開発した。農家が減少、担い手が高齢化する中で、少しでも作業環境の向上を図りたい。それが若い人の農業参加につながると思う。安全性など実用面を目指す中でグッドデザイン賞に選ばれて、本当にうれしい」と話している。

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