【3市町村で出動増】救急車「正しく利用して」

2012-09-16 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 9日の救急の日や9日〜15日の救急医療週間に合わせて、須坂市消防本部は9日、須坂商業高校3年生で生徒会長の保科敬汰君(須坂市望岳台)と副会長の丸山達也君(長野市)を「一日救急隊長」に委嘱、スーパーでの広報活動や同本部での救急法の実技体験などを行った。


 2人は午前中、綿半ホームエイド須坂店に出向き、来店者にチラシやポケットティッシュを配布、救急の日の告知や救急車の正しい利用を呼び掛けた。午後はAED(自動体外式除細動器)を使った心肺蘇生法を学び、消防車両の乗車体験などを行った。
 終了後に感想を聞かれ、保科君は「命の大切さを学ぶことができた。自分の命を守ることも大切だが、他の人の命を救うことができる人になり、多くの人が笑顔でいてもらいたい」、丸山君は「啓発活動では受け取った人たちにありがとうと言われてうれしかった。心肺蘇生法は実際に人が倒れている時に実行できなければ、今日の体験は無駄になってしまうので、勇気を出して実行したい」と話していた。
 同本部によれば、今年の救急車の出動は9日現在1,859件(1日平均7.35件)で前年同日比53件(2.9%)の増。市町村別では須坂市が1,365件で26件増、小布施町が285件で12件増、高山村が200件で12件増。ほかに高速道路へ9件出動した。
 救急車は須坂市消防署に2台、小布施分署と高山分署に1台ずつを常備(須坂市消防署に予備1台)しているが、救急車に乗れば急患扱いで待たずに受診できる、通院・入院の予定日になっている―など緊急性のない出動も散見。また、軽症患者への対応は全国的な課題とされ、同本部でも右肩上がりに増えている救急件数を減少させるための検討を行っている。
 同本部警防課の分析では救急車の総搬送人員は10年前の1.5倍に増えており、「救急車を正しく利用して救える命を救いましょう。救急車が到着するまでの応急手当ても重要です。ぜひ救急法を学びましょう」と呼び掛けている。市民向けの救急講習会は11月18日と来年2月3日の午前9時〜正午に計画、要請があれば出向いて開くことも可能という。問い合わせは同本部警防課☎026-245-4900まで。

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