2012-09-02 07:00 am by 須坂新聞
須坂市高橋町の小平トミ子さん(78)はこのほど、笠鉾会館ドリームホールに、和紙で作った笠鉾11基、法被人形145体など計166点を寄贈した。
小平さんは、昭和61年に福井県から夫・久男さんの故郷須坂へ家族で転居。須坂市公民館(当時)で和紙人形講座の講師を務め、自主サークルになってからも約20年間、指導した。
5、6年ほど前、「須坂の祭りといえば祇園祭り。須坂市民なのだから笠鉾も作ってみなきゃ」と思い立ったのが制作のきっかけ。笠鉾会館で実物をじっくり観察したり、写真を撮って細部まで研究した。特長がすべて違う11町の依代(よりしろ)、帽額(もこう)などを、試行錯誤しながら和紙で忠実に表現。木材を組み立てた枠を取り付け、高さ約50㌢の作品に仕上げた。すべて出来上がったのは一昨年秋。「軽い気持ちで作り始めたが、笠鉾は人形とは勝手が違い、想像以上に大変だった。作品を多くの方に見てもらえればうれしい」と話す。同館では時機を見て展示予定という。
また「和紙人形は、丁寧に心を込めて作る喜びと、次はこうやってみよう―と私独自の人形に仕上げていく楽しさがある」と小平さん。撮りためた日本舞踊の録画ビデオがアイデアの源とか。ながの東急百貨店で開く作品展にも毎年出品していた。現在は、日滝地域公民館の文化祭に出品する和紙人形を制作中。最近始めたゲートボールが新たな趣味に加わった。
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