2012-08-26 07:00 am by 須坂新聞
高山チョウの「ベニヒカゲ」(県天然記念物)が生息する五味池破風高原で18日、市教委は観察会を開いた。3歳児から60代まで10人が参加した。関未夢(みゆ)ちゃん(3、亀倉町)のほっぺにチューをしてから左手親指に止まった愛嬌(あいきょう)者のベニヒカゲは、黒地に赤の紋を広げて存在感をアピールした。
ジャノメチョウ科。羽を広げた大きさは4cm〜6cmほど。駐車場から歩き始めて1時間半すぎ、大平(おおだいら)牧草地(標高1,750m)に入ると一帯に15頭〜16頭が姿を見せた。紋なしと呼ばれる個体は確認されなかったが、紋の小さな個体は確認された。
未夢ちゃんは取材に「ほっぺはくすぐったかった。指に止まって軽かった」。一方、左手の甲に止まり、写真に収めた川村政美さん(69、長野市)は「観察会初参加で最高の気分」と取材に答えた。
市は採集マニアの違法捕獲を防止するため平成3年度から高山蝶(ちょう)保護対策事業パトロールを実施している。観察会の講師を務めた高山蝶パトロール員の堀米富平さんと早津恵佑さんは「人間を恐れないので容易に捕まってしまうが、自然のままを大事にしてほしい」と語った。
エゾリンドウも咲き始め、9月15日には観察会が予定される。
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