2012-08-04 07:00 am by 須坂新聞
県と県消防協会が主催する「第54回県消防ポンプ操法大会」と「第21回県消防ラッパ吹奏大会」は29日、上田市古戦場公園多目的グラウンドと県営上田野球場で、県内13消防協会代表チームが参加して開かれ、ラッパ吹奏で須高消防協会代表の須坂市消防団チーム(各分団からの選抜メンバーで編成)が優勝、出場した大会で10連覇の金字塔を達成した。また、小型ポンプ操法に出場した須坂市消防団チーム(高甫地区の第8分団で編成)も5位に入賞した。
ラッパ吹奏の県大会は平成11年まで隔年、12年から毎年開催し、須高消防協会では代表チームを須坂〜小布施〜須坂〜高山の輪番制で送り出している。須坂市消防団は平成元年以降、5・9・12・14・16・18・20・22年の出場機会ごとに優勝、県内各消防団から目標にされ、県外からも視察に訪れている。
大会は課題曲5曲と自由曲2曲以上を規定時間内(入退場を含め9分以内)に吹奏、規律20点・演奏100点(課題曲60点・自由曲40点)の120点満点で競った。その結果、須坂市消防団は111.75点を獲得、地元開催で強化してきた上田市消防団や毎回優勝を争う中野市消防団を3点以上引き離して圧勝した。ちなみに前回優勝は110.50点の得点で2位中野市を0.10ポイント振り切っての辛勝だったが、今回練習に練習を重ねて、さらにレベルアップした技術を披露した。大会には三木市長をはじめOBや市民ら多数が応援に駆けつけた。
今回初めて主将を務めたラッパ長の波多大樹さん(旭ケ丘町)は「昨年の夏から選手選考を始めたが、どうしてもやりたいという団員が約60人集まった。選考に選考を重ねてメンバーを決めたが、個人の思いが高いレベルにあり、目標を『今まで優勝した須坂市チーム』に掲げ、充実した練習を行うことができた。登場順が13番中12番で、猛暑の中でモチベーションを保てるか心配していたが、最初の音を聞いてこれは行けると思った。120%の出来、練習の成果を存分に発揮してくれた。前回は指揮者で演じる側、今回は主将として見守るしかできなかったが、選手たちを信じていた。皆でつかんだ優勝。本当によく頑張ってくれた」と振り返った。
また、依田浩明団長(小島町)は「市民の皆さんにラッパの10連覇を報告できることは本当にうれしい。さらにポンプが平成8年以来の入賞を果たし、ご協力いただいた多くの皆さんに感謝したい。ラッパの選手たちはかなりのプレッシャーがあったと思うが、それを乗り越えて、素晴らしい吹奏を披露してくれた。早朝練習などで市民の皆さんにご迷惑をおかけしたが、1件の苦情もなく、重ねて感謝したい。この優勝と入賞を糧に一層団としての資質を高め、地域に根ざした消防団活動に努めていきたい」と話している。
両チームの選手は次のとおり。名前の次は役職または所属分団。
【ラッパチーム】▽主将 波多大樹=ラッパ長▽指揮者 宮崎忠男=副ラッパ長
▽吹奏者 山岸寛弥=第1 森井徳一=第1 冨澤一明=第3 湯本直樹=第4 牧敏行=第7 堀内正紀=第7 岸本勝利=第8 小林正寿=第8 村石時康=第8 茂野剛士=第8 山岸剛之=第9 山岸伸也=第11 滝澤望=第11 黒澤卓也=第11
▽打楽器奏者 上野原隆志(大太鼓)=第5 神戸秀史(シンバル)=第2 板倉哲也(小太鼓)=第7 駒津至(小太鼓)=第9
▽補欠 羽生田昌明=第11 小林大介=第11 南澤充=第10
【ポンプチーム=全員が第8分団】▽主将 小川晃▽指揮者 神林久雄▽1番員 村石保▽2番員 豊田真左喜▽3番員 中澤淳▽補欠 中澤勇一 佐藤伸吾
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