2012-07-07 07:00 am by 須坂新聞
須坂市小島町の土屋亀作さん(79)は、栄養面で優れた果実として注目されるカシスの地元栽培・普及に取り組んでいる。それに呼応して、市内北横町のコモリ餅店(島田昌明代表)が地元産カシスを使った菓子を製造、販売している。カシスは抗酸化作用や眼性疲労などに効果があるとされるなど、須坂の新たなブランドとして期待される。
土屋さんは4年前、友人で元県果樹試験場長の小林祐造さん(須坂市小河原町)の提案を受けて、カシスを作り始めた。
カシスは果実が1.5cm以下で、色は黒に近い濃紫色。ビタミンCのほか抗酸化作用があるとされるポリフェノール、眼性疲労などに効果があるとされるアントシアニンがブルーベリーの3〜4倍。甘みは少なく、酸味が強い。6〜7月が収穫期。ジャムやジュース、菓子の材料に使われている。
コモリ餅店代表の島田さんは以前からカシスに興味を持っていたが、ほとんどが輸入品。新鮮な国産品を求めていたところ、小林さんを介して昨年知り合った土屋さんから仕入れることができた。
商品開発に汗を流し、ホワイトラバーズと葛(くず)ゼリーの2品を考案、人気商品となっている。ホワイトラバーズは昨年の須坂フルーツスイーツコンテストで最高賞のグランプリを受賞した。
島田さんは「野趣に富んだ独特の酸味が魅力。須坂産と聞いて、喜んで買い求める人が多い。素材としてカシスの可能性は大きい」と期待、土屋さんは「地域でより多くの人に参加してほしい。苗木1本を庭先に植えるだけで健康の輪が広がる。加工品にも向くので地産地消で、須坂の新たな名物になれば」と話している。
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