故郷を元気に、人々を元気に〜フォークコンサート

2012-06-24 07:00 am by 須坂新聞

趣味・生活 icon 須坂市中島町出身の音楽評論家富澤一誠さん(61、東京都)がプロデュースして2006年から毎年メセナホールで開催しているフォークコンサート「フォーエバーヤング」(須坂市文化振興事業団とメセナホール友の会主催)が17日、同ホールで開かれ、フォーク世代を中心に会場を満席に埋め尽くした人たちが「青春時代の自分に出会い、たくさんの元気をもらった」フォークまつりを楽しんだ。

 フォーエバーヤングは2005年のメセナホール友の会の会合で会員が「フォーク評論の第一人者で活躍している須坂市出身の富澤さんにお願いして、さまざまなアーチストを招いたコンサートを開いてみては」と提案、富澤さんに打診したところ「故郷への恩返しになれば」と快諾し、翌06年から始まった。以後は3組出演を原則に開催。6回目の昨年はメセナホール開館20年を記念して、倍の6組が出演するスペシャル版を開いた。
 7回目の今回は再び3組に戻し、チェリュシュ、岸田敏志、渡辺真知子が出演。コンサートの冒頭、富澤さんが「毎回大勢の皆さんにご来場いただき、本当にありがとう。このコンサートは1年に1度の同窓会。みんなで盛り上げていきましょう」とあいさつ。各出演者が楽しいトークを交えながら、持ち歌を披露した。
 岸田敏志さんのステージでは、富澤さんが故郷や家族への思いを込めて作詞、岸田さんが作曲し、フォーエバーヤングのテーマソングにもなっている「どこで暮らしていても」を歌うシンガーソングライターのさくまひできさんが登場、岸田さんとジョイントした。
 渡辺真知子さんのステージでは大ヒット曲「かもめが翔んだ日」を3拍子やスペイン語を交えた須坂バージョンで歌い、チェリュシュのステージでは熟年夫婦ならではのトークで楽しませ、結婚式の定番曲「てんとう虫のサンバ」の際には「来週長女が結婚するんです」と打ち明け、ひときわ大きな拍手を浴びていた。
 最後の3組揃ってのステージやアンコールでは観客と共に「岬めぐり」「結婚しようよ」「ふるさと」などを大合唱、会場が一体となって大いに盛り上がった。
 また、小ホールでは富澤さんが所有するジャケット写真やコンサートパンフレットなどを展示するフォーク資料展を開催、多くの人たちが懐かしそうに見入っていた。
 会場には関東各地や大阪・愛知などから訪れたファンもおり、感動のコンサートを裏付けるように異例の400枚を超える回答が寄せられたアンケートには「3人3様のステージがとても楽しく、パワーをいっぱいもらった。明日からまた頑張れそうです」「一緒に歌える曲が多く、大いに歌い、笑いました」などのほか、「郷土愛を感じるコンサート。私のまちにも富澤さんのような郷土を盛り上げてくれる人がいたらいいなと思いました」(群馬県の女性)といった感想も複数あった。
 なお、コンサートの模様はFM長野で6月30日午前11時から正午まで放送される。

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