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須坂市の23年度速報値〜滞納繰越額市税は7億5900万円

2012-06-23 09:38 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 　市議会一般質問は19日〜21日、13議員が市政をただした。平成23年度の滞納整理状況（宮坂成一議員の質問、決算前の速報値、不納欠損額を除いた収入未済額）で、市税全体の23年度課税分収入未済額は1億1,192万円。収納率は98.13％。22年度は22年度課税分未済額が1億2,787万円。収納率は97.82％。収納率が0.31ポイント上回った。また、滞納繰越分は1,930万円増え、収入未済額が6億4,713万円に（収納率は1.34ポイント上回った）。この結果、24年度への滞納繰越額は7億5,905万円となり、前年度比で330万円増となった。
　内訳は、個人市民税が23年度課税分収入未済額3,664万円（収納率は98.27％）。滞納繰越分の未済額は1億4,580万円（収納率は18.02％）。固定資産税は23年度分未済額6,308万円（収納率97.6％）。滞納繰越分未済額4億3,677万円（収納率7.23％）。軽自動車税は23年度分未済額200万円（収納率98.43％）。滞納繰越分未済額640万円（収納率18.56％）。
　また、国民健康保険税は、23年度分未済額7,517万円（収納率92.92％）。収納率は前年度より0.92ポイント上回った。滞納繰越分未済額は3億6,482万円（収納率13.86％）。収納率は0.33ポイント上回った。24年度への滞納繰越額は4億4,000万円。
　水道料金は、23年度分未済額1億316万円（収納率90.61％）。滞納繰越分未済額2,121万円（収納率82.53％）。学校給食費は、23年度分未済額36万円（収納率99.9％）。滞納繰越分未済額37万円（収納率70.3％）。
　23年度にスタートした県地方税滞納整理機構へ市は約320万円の負担金を出して困難な事案20人、約4,500万円を移管した。今年５月末までに12人分約1,100万円が納付された。内訳は不動産１件、預貯金14件、給与差し押さえ２件、その他債権７件。市は「一定の成果が上がっている」と答弁した。24年度は20人（継続９人、新規11人）約4,300万円を移管した。
　市は水道料金で給水停止措置を講じ、昨年10月から今年５月までの８カ月間に実施した14件のうち11件から全額や一部納入、納入誓約書の提出を受けた。また学校給食費では、簡易裁判所への法的措置（支払督促）を行った結果、８件のうち６件が完納となった。
　答弁で市は「滞納繰越額を増やさないために新規を発生させないことが課題。経営不振や病気などで払いたくても払えない一方、浪費が要因と思われる納税意識の欠如も課題。税の公平性を実現するため早期対策、早期収納で適切な滞納処分に努める」とした。
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　原発事故に伴う東京電力への損害賠償請求について（宮坂成一議員の質問）で市は「豊丘、高甫の農業集落排水処理場の汚泥コンポストの放射能濃度測定費用等は、昨年11月までの確定分約32万円を今年１月に請求した。協議を重ね先月、検査費用分16万1,700円は合意に至った」
　「また、公共下水道の汚泥焼却灰は、県千曲川流域下水道処理場を利用することから県を通じて汚泥焼却灰保管庫建設費用の負担分のうち、昨年11月までの確定分約200万円を昨年12月に請求して現在協議中」とした。
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　市の補助金や負担金交付団体の決算で、繰越金が予算の30％もある団体の予算執行の見直しについて（佐藤寿三郎議員の質問）で、市は「市が事務局を担う団体の事業内容を精査し、適正な予算執行となるよう見直しを行ってきているほか、負担金を支出している団体に対し、決算内容の精査と負担金適正化を会議の場や文書で働きかけるなどしている」
　「団体によっては市の補助金負担金のほか会費など自主財源のある団体や、自助努力で収入増となり繰越金が増額となった団体などがあり、一概に繰越金が多いだけで見直しはできない」とした。
　だが、市行財政改革第２次チャレンジプラン（平成21年12月策定）に掲げる「補助金の見直し」を受けて今年２月に作成した『市補助金、負担金および交付金の見直しに関する方針』に基づき、「交付先団体の実情も確認した上で方針に沿って見直しを行う」とした。
　総務課は取材に「22年度決算では一般会計で15億8,350万円（負担金8億7,350万円、補助金・交付金7億1,000万円）を支出している。負担金、
交付金の本年度まで３年間の見直しでは、全体の削減額（支出の減額）の目標を4,100万円余とした。22、23年度の合計削減額は24万円余。本年度は竜の里マラソン負担金で40万円減額、県働く女性の家連絡協議会負担金減額と県視聴覚教育協議会負担金廃止で10万円削減など決め、補助金、負担金・交付金の見直し方針に沿って見直す」と応えた。