土砂災害に備え避難訓練〜幼稚園児が小学校まで移動

2012-06-03 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須坂市と県須坂建設事務所は29日、土砂災害発生時の応急対策や避難体制の確認を目的に南原町で土砂災害防災訓練を行った。須坂市に土砂災害警戒情報(県と長野地方気象台の共同発表)が出たとの想定で山びこ幼稚園(曽沢富美子園長)の園児や幼稚園教諭ら総勢142人が避難先の小山小校庭まで歩いて移動した。
 園西側の山の斜面にひび割れや湧水が発生したとの想定で、市災害対策本部が現地を確認。園に避難を呼びかけ、園児が二十数分後に避難先に到着した。
 出発前、園庭に集まった園児に曽沢園長は「練習なので安心して。でも大事な練習です。先生の言う事を聞いて行動しましょう」と呼びかけると、園児は「はい」と応えた。
 小山小に着いた5歳男児は「歩いていて寒くなった。訓練と分かった」。同女児は「少し遠かった」と感想を話した。大日方美智代教諭は取材に「普段から散歩で歩いているので移動は大変ではなかった。園児にいかに安心を伝えるかが大事と分かった」と応えた。
 参加機関は須坂建設事務所、須坂警察署、須坂市総務課・道路河川課・消防本部・消防団、南原町区、幼稚園の総勢187人。
 市総務課は取材に「無線交信や現場からの状況報告など情報伝達はうまくいった。携帯電話で映像を災害対策本部へ送ることも有効だった。通信機器の運用では、FAXは送信専用、受信専用に使い分けることも必要と分かった」と応えた。
 市の訓練は平成18年の下八町、22年の豊丘地区に続いて3回目。

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