2012-05-19 07:00 am by 須坂新聞
絵文字入りのリンゴづくりを手掛ける須坂市塩川町の小柳邦義さん(68)のリンゴ園に10日、千葉県銚子市立第二中学校3年2組の生徒と引率の教職員ら27人が訪れ、生徒がそれぞれの願いを書いた絵文字シールを小柳さんに手渡した。同クラスの依頼に小柳さんが快諾、今秋収穫する「ふじ」に中学生の思いが託される。
同クラスは信州への修学旅行の訪問先としてインターネットで小柳さんの絵文字入りリンゴを見つけ、小柳さんと連絡を取った。小柳さんは今まで個人の依頼は受けていたが、このような大人数は初めて。将来ある中学生の要望ならと快く引き受けた。
一行はリンゴ園で、妻和子さんが用意した特製リンゴジュースや漬け物などをおいしそうに口にしながら、小柳さんの絵文字入りリンゴができるまでの説明に耳を傾け、最後にクラスを代表して、修学旅行実行委員の植田葵さんが「よろしくお願いします」とシールを手渡した。
1人2枚ずつ書いたシールの文字は高校受験に向けての「合格」が圧倒的に多く、命・絆・愛などもあった。
シールを受け取った小柳さんは「中学生の思いを実らせるため、精いっぱい育てていきたい。台風などの天災がなく、順調に生育できることを祈りたい」と話している。
小柳さんは須坂の魅力発信になればと、7年前からカンガルーのハッチなどをかたどった絵文字入りリンゴを作り、5年前からは福祉施設への寄贈を続けている。
例年のペースでは9月下旬に袋を外してシールを張り、10月下旬から11月中旬まで色付きした実を段階的に収穫、シールを外して、赤い皮の中に白い絵や文字が浮かび上がる「マイリンゴ」を依頼者に送るという。
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