写真でつづる40年〜仁礼会が記念誌発刊

2012-05-13 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 財団法人仁礼会(駒津行雄理事長)は先ごろ、『財団法人仁礼会40周年記念誌 写真で綴(つづ)る40年』(A4判、148P)を発刊した。昭和46年の設立から40年の節目を迎えた。また、国の公益法人制度改革に伴い、平成25年度(25年1月)に一般財団法人へ移行を予定することからまとめた。700枚を超える写真が歴史を語っている。
 同会は、東村が須坂市に合併(昭和46年4月30日)する直前の昭和46年4月15日に県知事許可を受けて財団法人を設立した。
 「大字仁礼・栃倉区」の区有財産約1,700ha(仁礼山、仙仁山の実面積)の経営・管理・活用や、史跡・名勝・天然記念物の保存、治山治水、公益的事業の助成を通じて住民福祉の向上に寄与するため、財団法人を選択して発足した。
 発足当初の総資産は約7,300万円。「登記費用にも苦労した」(仁礼会事務局)という初年度から、県へ約40万坪(約132ha)を寄付し、県企業局が開発・分譲した後に残額を還元する菅平方式による還元金などで昭和51年には約12億円、平成23年12月期には約21億8,000万円の正味財産となった。
 山林資源は地域財産の結集であることから各組公会堂新築や仁礼会館の建設、区費助成などに分配してきた。
 一方、公益目的で設立した峰の原高原観光株式会社や株式会社峰の原スキー場は役割を果たして解散した。平成7年度から23年度まで赤字決算が続き、公益事業に対する収益部門の低迷によって現在まで苦しい経営状況が続いているという。
 10代目理事長の駒津理事長は取材に「運営は苦しいが、開発しているころや余力を持って進んで来られたいい時代もあった。だが、どの時代もその時々の苦労はあったことと思う。組織を継続していくため、一般財団法人に向かって現在運営の仕方を詰めている。記念誌は写真が多く、おおむね好評」と話す。
 写真と年表で構成する。第1章は仁礼会設立のころ(1970年代)。第2章は峰の原の発展と仁礼の里(80年代)。第3章は仁礼会の充実(90年代)。第4章は社会とともに(2000年代)。
 編集制作はいわもとぷろ(坂田町)。写真撮影は岩本憲治さんと同会。550部印刷。母体員約360人と関係者に配布した。非売品だが、残部は1部3,000円で希望者に。問い合わせは仁礼会☎026-245-9441。

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