須坂市グリーン農業研究会〜太陽熱で実証実験するのは?

2011-11-19 07:00 am by 須坂新聞

農業 icon 須坂市グリーン農業研究会(会長・吉岡万寿男オリオン機械常務)は、会員企業が連携して「高効率加温システム」の開発を進めている。同システムは太陽熱でハウス内を温め、重油の使用量削減を図る。11月から岡木由行さん(61、須坂市新田町、副会長)のブドウ栽培ビニールハウスで実証実験をしている。同会は、産学官連携で環境に優しい次世代農業と高収益農業などを目的に、昨年1月に設立した(事務局・市工業課)。同システムはその一環で研究を重ねている。     太陽熱を集熱し、蓄熱槽に貯める部分をサンジュニア(須坂市南横町)、蓄熱槽に蓄えた熱を温風にしてハウス内を温める部分をオリオン機械(須坂市幸高町)が担当した。
 同会は好条件時に月200リットル以上の重油削減を期待する。
 サンジュニアは「削減量はまだ少ないが、地域企業が連携し、さらに熱交換部分の効率を高めて削減量を増やし、二酸化炭素削減に貢献したい」と話す。
 オリオン機械は「集熱量に応じて熱交換量を増減できるよう工夫してあり、熱損失が少ない。取り組みに貢献したい」としている。
 岡木さんは「始まったばかりだが、少しでも省エネにつながってほしい」と期待する。
 また、ほ場にはアスザック(高山村駒場)が開発したクロップナビも設置した。クロップナビは天気や気温、降水量など栽培に必要なデータを収集する。
 実証実験は県内各地で16日に行われた「全国農業担い手サミット」の現地研修会の一環で初公開され、全国の農業者ら約40人が視察した。
 同会は地元の企業16社、農業者9人、果樹試験場、JA須高、須坂商工会議所、信州大学などで構成する。

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