高甫小〜平和の尊さかみしめ皮をむいたのは?

2011-11-13 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 高甫地域づくり推進委員会(島田薫会長)は31日、高甫小学校で、「柿の里づくりin高甫」事業の一環で、児童の長崎訪問の報告会や、柿の皮むき体験会などを開いた。また事業10周年の節目として、校内に植えた長崎被爆2世柿(トンゴ柿)の苗を育成した樹木医、海老沼正幸さん(62)を招き、講演を通して共に平和への思いを新たにした。
 同推進委員会は10年前、被爆した柿の種から育った苗木の植樹を通して平和の大切さを伝える「柿の木プロジェクト」に参加、校内敷地に2本植樹した。今年8月、6年生4人が長崎を訪問して祈念式典に参列したほか、柿の苗の育成現場などを見学した。報告会で保科ひな乃さんは「これからも被爆2世柿を大切にし、戦争の恐ろしさや平和の大切さを考えるきっかけにしたい」と話した。
 海老沼さんは、小さかった苗が立派に生育したことに感激。さらに「長崎ではまだ4,000人以上が原爆症の不安を抱えている。戦争はまだ終わっていない。原爆の恐ろしさを高甫から発信してほしい」と話した。
 島田会長は「海老沼さんから高甫の6町すべてに苗をいただくことになり来春、植樹する。高甫はかつて柿の里。今後も学校、地域が一体となって柿の里を再生し、同時に平和への思いを深めていきたい」と話していた。
 この日の皮むき体験用に集めた柿は2,000個以上。児童代表による皮むき競争では、1位は冨沢里乃さん(5年)の130cm、2位は大峡萌希さん(6年)の110cm、3位は駒津のぞ美さん(6年)の95cmだった。

2011-11-13 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。