【須坂市】都市計画〜マスタープラン変更で説明

2011-10-29 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 市は本年度、須坂市都市計画マスタープランの見直しを行う。平成12年度に策定し、20年先の32年度を目標年次とする長期基本方針だが、第五次市総合計画や第三次国土利用計画(市計画)が本年度始まり、県の須坂都市計画区域マスタープランの見直しとも整合を図るため変更する。一方、25年7月決定、同年10月の運用開始を目指し、景観計画の策定を進めている。24日から地域別説明懇談会が始まった。
 市町村マスタープランは都市計画法18条の2で市町村に策定を義務付ける。住民の意向を反映させ、地域ごとの将来像や課題に対応した整備方針、生活や経済を支える施設の計画など総合的にまとめるもの。策定から10年が経過し、社会情勢の変化に対応するため、幹線道路整備や土地利用、都市施設整備(緑地、下水道)、景観形成などの方針を示す。
 千曲大橋と国道403号を結ぶ道路、内環状と中環状道路、機能別公園・緑地の整備、用途地域等の見直し、土地区画整理事業と民間の宅地開発誘導、企業誘致と働く場確保、歴史的景観の保全・整備、景観計画の策定、電線類の地中化などを重点施策に挙げる。
 現在パブリックコメントを実施している。
 一方、景観法に基づく景観行政団体への25年度移行を目指し、市は先ごろ、市民4,000人アンケートや講演会を実施した。
 市景観形成基本計画の策定(平成11年度)から11年が経過し、市の強いリーダーシップを求める声や、住民の独自ルールによるきめ細かな取り組みを進めるため、景観条例を制定し、景観行政団体として景観法に基づく景観計画(強制力を伴うルールづくり)の策定を目指す。
 景観計画は、市全域を対象とし、全体の景観に関する方針や、市街地、農地、河川など景観特性エリアごとに方針を定めることができる。建物の高さや植栽、道路から建物までの距離など定め、方針に沿った町並みに誘導できる。景観上重要な建物や樹木を景観重要建造物・樹木に指定し保全もできる。
 15人が出席した峰の原では、「自然と眺望が誇り」「空き家をどうするか」「クマが出没して安心が先」「電線の見えない化や自慢の眺望を妨げる樹木の枝払いが最優先」「登山道の補修も課題」との声が上がった。

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