【全国フォト×俳句選手権】秋冷の古き館に赤ともる

2011-10-09 07:00 am by 須坂新聞

趣味・生活 icon 信濃毎日新聞社主催の「第2回全国フォト×俳句選手権」グランプリの部がこのほど軽井沢町で開かれ、応募51点の中から、須坂市文化振興事業団職員の麻沼育美さん(須坂クラシック美術館学芸員)がグランプリに選ばれ、同事業団職員の加藤広明さんが審査員特別賞に入賞した。

 フォト×俳句は写真と俳句を組み合わせて一つの作品として楽しむ新しいアート。信濃毎日新聞では毎週木曜日に投稿作品を掲載するほか、事前投稿による全国公募の部と当日現地で撮影・吟行して作品をつくるグランプリの部の2つの選考会も行い、信州を発信地に芸術としての定着化を図り、愛好者の増加に努めている。
 麻沼さんと加藤さんは信濃毎日新聞が7月下旬にクラシック美術館で講演会を開いた際にフォト×俳句の存在と面白さを知り、今後の同美術館のイベントの参考にと、視察を兼ねて参加した。
 グランプリの麻沼さんの作品は旧三笠ホテルで撮影、レトロ調な照明を幻想的にとらえた写真に「秋冷の古き館に赤ともる」の俳句を組み合わせた。麻沼さんは「写真も俳句も全くの素人。思いも寄らない賞でびっくりしています。クラシック美術館の新しい企画として皆と相談してみたいと思います」と話している。また、加藤さんは雲場池を泳ぐ二羽の鴨を撮影、「青が散る夏のプリンスプリンセス」の俳句を添えた。審査は軽井沢大賀ホールを会場に、写真家の中谷吉隆さん、俳人の坊城俊樹さん、川柳作家のやすみりえさんが公開で行った。
 なお、8月末日で締め切った全国公募の部には北海道から沖縄まで160人から334点の応募があり、加藤さんが入賞、麻沼さんが佳作に入った。

2011-10-09 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。