市議会4会派が処分場で意見聴取〜「反対、心配」の声に向き合って

2011-07-02 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 市議会4会派、8人でつくる議員有志の会(佐藤寿三郎代表)は25日、仁礼コミュニティセンターで「4会派合同による市議会報告会」を開いた。開会中の6月定例会の中間報告に続き、最終処分場候補地について出席した仁礼町区民や市民の意見を聴いた。
 出席者は約30人。出された意見を拾うと「蛍の飛ぶきれいな鮎川の上流に位置し、市民の財産でもある水源地は処分場の適地でない」「遮水シートは破れることもあり得る。粉じんは低い方へいく。子や孫へ残すことは絶対反対」
 「行政の選定の手法が問題。安全第一を言うなら危険区域は除外すべき」「米子断念後の庁内プロジェクトが(不透明で)問題。また、税金を使って開く勉強会であるならば議員も仁礼区民以外の市民も入れるべき」
 「周りの危険地域の存在を知らないで大丈夫という説明にはしっかり検証を。広域行政は誰が責任を負うのか曖昧。ごみは足元から小さく処理していくことが大事」「広域処理になるほど無責任になる。市民自ら主体的に取り組むことが大事」
 「広域で大きな施設を造ろうとしている。原発に代表される大きなものは分からない、おっかないが実感。手作り、地道なごみ減量のチャンス」「問題の多い地域をなぜ選ばなければならなかったのか。職員の選定は科学的でも客観的でもないので議員も勉強して」
 「掘ればすぐ水が出る地域で候補地としていかがなものか」「56災害に遭った所。処分場の必要性は分かるが、災害がいつ起きるか心配」「エコパークニュースは読んでいるが、心配する声はどこへ伝えればいいの」「科学の進歩で重金属が出る心配があり、上流は危険。千曲に近い方がいい」など反対や心配の声が上がった。
 一方、追加調査結果報告会(5月21日、仁礼会館)に3人の市会議員が出席し、区長から退席を求められたが最後まで同席した件で区民の1人から質問が出され、「区長の態度に8人とも異議ありでよいか」との問いに、8人は「異議ありでよい」と答えた。また、同区民は「区長がないがしろにされて腹が立つ。区はこの問題に関与しない方がいいと思う」と述べた。
 これに対して、佐藤代表は「6月21日の一般質問でも述べたが、仁礼区の後ろに須坂市と長野広域連合がいるパブリックな会合に市議会議員は関与できると思う」と反論した。

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