新たな「須坂ブランド」に手応え

2011-04-24 07:00 am by 須坂新聞

農業 icon 須坂市豊丘地区の有志16人でつくる信州豊丘めん羊飼育協議会(羽生田成一会長)は14日、地元の遊休農地で飼育しているサフォーク種の羊の肉を使った試食会を豊丘地域公民館で開いた。同会は昨年から遊休農地の解消と羊肉の安定生産を目指しており、試食会では地元での販路拡大やブランド化を探った。


 当日は事業に協力しているJA全農や麻布大学や市関係者ら約40人が参加。茅野市のフランス料理店エスポワール(藤木徳彦オーナーシェフ)が調理したヒレ肉のロースト、カレースープ、春巻きなど7種を試食した。藤木シェフは「今回は1歳の羊だがラム(子羊肉)のように柔らかで臭みもなく、料理に手応えを感じた。ブランドには須坂らしいネーミングと物語が必要」と提案した。試食した参加者からは▽須坂の食堂や弁当に使える▽料理の幅の広さに驚いた▽くせがなく美味、いろんな料理に使える―などの声があった。
 同会では2地区の計4ヘクタールで17頭を放牧。今後は頭数を増やし、平成30年には約250頭の羊肉出荷を計画している。めん羊の繁殖から子羊生産、肥育までの一貫飼育を地域全体に拡大、付加価値の高い羊肉の安定的な生産基地として、魅力ある地域を目指す。昨年12月に建てたハウス小屋ではメス6頭、オス2頭が誕生した。
 羽生田会長は「皆様の協力で羊の繁殖は順調。今後は品質の高い肉の生産と共に地元で新たな食文化が育ってもらえれば。また、全国の耕作放棄地再生のモデル実証地となれば」と期待している。

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