【須高の火災異常事態】今年すでに12件

2011-04-09 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 今年に入って須坂市で火災が多発、しかも建物火災の半数が全焼という大きな火災が続いており、須坂市消防本部は火の取り扱いへの注意を喚起すると共に住宅用火災警報器の早期設置を呼び掛けている。

 昨年は1月から3月まで火災はゼロだったが、今年は3月末日までに須坂市で11件、小布施町で1件発生、うち7件は3月に発生した。12件のうち7件が建物、1件が車両、1件が林野、その他の3件は土手の草が2件、りんごケースが1件。建物火災の7件はすべて須坂市で発生し、全焼4件、半焼1件、ぼや2件。3月31日に高梨町で起きた火事では2棟が全焼するなど、重大火災が頻発する異常事態となっている。
 同本部では今月21日から25日まで「春の特別火災予防運動」を行うが、「この季節は空気が乾燥し、風の強い日も多く、油断すると短時間に燃え広がる危険性がある。今年の火災を分析すると、原因は付けた火の消し忘れや消えたと思っていた火がまだ残っていたなどの人為的なケースが目立つ。火の取り扱いには一層注意してください」として、運動に先がけて啓発活動に力を入れている。
 また、火災の早期発見や早期避難に有効な住宅用火災警報器の早期設置も呼び掛けている。長野県では平成21年6月からすべての住宅に設置が義務付けられているが、最新の調査(昨年12月)で須高地区の設置率は73.1%。まだ4世帯に1世帯が未設置の状況で、同本部ではあの手この手で設置推進に努めているが、義務化とはいえ罰則がないことなどがネックとなり、設置率は伸び悩んでいる。
 同本部予防課(☎026-245-4200)では「火災警報器のおかげで火災を免れた事例が須高にもあります。未設置のご家庭は、かけがえのない家族の生命・財産を守るために火災警報器の設置を早急にお願いします。相談にも応じていますのでご連絡ください」と呼び掛けている。

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