市観光協会が新事業『プロの観光ガイド』って?

2011-03-20 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 須坂市観光協会はこのほど、新事業として進めている「蔵のまち信州須坂観光ガイド」の認定試験に合格した16人への認定証の授与式を蔵のまち観光交流センターで開いた=写真。従来のボランティアガイドではなく、有料のプロのガイドとしてまもなく実戦デビューする。
 全国各地の歴史や文化に興味を持ち、その地域を訪ねてみたいという観光客が増加、蔵の町並みなど歴史遺産のある須坂市でも観光ガイドの需要が高まっており、おもてなしの心で須坂を分かりやすく解説してくれる認定制のプロのガイドを養成することになった。
 2月下旬の認定試験を前に、信州・長野県観光協会企画広報室長の小林弘幸氏、須坂市誌編さん室長の青木廣安氏、松本大学総合経営学部観光ホスピタリティ学科准教授の益山依利子氏を講師に養成講座を2日間開催。44問が出された認定試験には16人が臨み、全員が合格した。
 問題例を紹介すると▽須坂市街地は旧須坂と旧小山・坂田地区からなり、市街地の南側には百々川が流れ、大雨などにより上流の山地から押し出してきた土石流により堆積した土砂礫で扇状地を形成する。この扇状地は百々川の中流部を○○と呼ぶことから○○扇状地と呼ばれている。○○に入るのは墨坂、坂田、市川のどれか(答え=市川)
 ▽須坂クラシック美術館は江戸時代の呉服商旧山一製糸牧家の屋敷を利用した建物で、土蔵が妻壁を見せて立ち、2階建ての平入りとなった店の間をつないでいる。当時は側溝があり、石橋がかかっていた典型的な商家の門である。この門の名称は長屋門、楼門、高麗門のどれか(答え=長屋門)
 合格した16人は男女8人ずつ。平均年齢63歳。認定証授与式で、駒津健一・市観光協会長は「晴れて全員が合格しました。きょうからが本当のスタート。さらに研鑽を積んで須坂市のPRに努めてください」とあいさつ。講師代表で青木廣安氏は「歴史遺産には須坂の先人たちの心意気がこもっています。その思いを自分の言葉で伝えて」と激励した。
 これに対して、ガイドを代表して小林義則さん、佐藤政世さん、青木信雄さんが「お互いに切磋琢磨してがんばっていきたい。おもてなしの心を忘れず、自分も楽しんでやっていきたい」などと抱負を述べた。
 認定されたガイドのうち、名前が公表できる人は次のとおり。
 ▽須坂市 田幸賢一=仁礼町 高橋典子=仁礼町 山口敏夫=旭ケ丘町 鳥居繁雄=北横町 竹前儀幸=米子町 宮川培子=井上町 小島千鶴子=豊島町 佐藤政世=春木町 廣間軌子=屋部町 小林義則=立町▽小布施町 芋川恵子=上町▽長野市 青木信雄 林幸子▽中野市 中條英臣▽飯綱町 丸山昇

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