2011-01-23 07:00 am by 須坂新聞
須高各地で小正月の伝統行事「どんど焼き」が行われ、須坂市村山町では9日、地域の子どもたちが参加して「子どもの番小屋」が建てられた。
子どもの番小屋は、点火される櫓(やぐら)を見張るためのもの。以前は青年会や子どもらが年末から柱の親木を切り出したり、豆がらや麦束のシメやダルマを集めて、1月10日前後に櫓と番小屋を作った。子どもたちはどんど焼き当日の15日まで、交替で櫓の見張りをし、その間番小屋ではおやつを食べたり遊んだりして過ごしたという。
市内各地にあった番小屋も次第になくなり、現在は村山町のみという。指導に当たる地元の黒岩聖さんは「かつては小学校高学年中心に作った。番小屋は今も子どもの交流の場。今後も地域文化を伝えたい」、市誌編さん主任の青木広安さん(屋部町)は「私も櫓や番小屋を作った。先輩が後輩に技術を教えた。この風習を残して」と話している。
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